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ここ数年、サーブについて悩んでいましたが、
少しばかり光が差し込んできました。
今日はそんな話を。

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時間がないときこそ大切な理論的アプローチ

何かの趣味を持ち、その修練を目指す際に
避けては通れないのが“頻度問題”。

それが移動時間でできるものであれば
まだしも、場所と時間の制約を受ける
ものであれば、なおのこと、頻度を
あげることには限界が生じます。

わたしが学生時代から下手の横好きで
続けているテニスもそう。

周りのテニス仲間を見まわせば、
練習時間と大会出場に苦労していない
人を見つける方がはるかに難しい。

とくに子育て真っ最中世代は、
何かと苦労しています。

今日取り上げるのは、そんな中でいかに
プレー頻度を増やすか、ではなく、
頻度が少なくなると必然的に必要となる、
理論に基づく技術の向上について、です。

テニスの世界では、
高い頻度でボールを打てる状況下と、
月に数回しかできない状況下とでは、
大きく異なることがあります。

それは「感覚に頼れるかどうか」です。

センスのある人は、頻度が少なくなっても
感覚で上手くこなされていますが、
センスのない私は、頻度が少なくなると、
飛んでいくボールの精度が落ちます。

一般的にも、後者の方が多いでしょう。

ここで必要となってくるのが、
“メカニズムの理解”、つまり
“感覚に頼らない技術の習得”です。

上手にプレーするには、
「① たしかな技術を理解」し、
「② それを自らの身体で表現」
することが必要です。

そして、試合で勝ち続けるためには、
「③ その表現を続けるだけの体力」も
必要とされます。

このうち、②と③はどうしても
それにかける時間の多寡によって
左右されますが、
①だけはそれに左右されません。

ですので、社会人プレーヤーが
まず身につけるべきは、実は
①だったりするのです。

ここは、時間がなくなったとしても、
狂うことはありませんので。

では、勘違いしやすいスピンサーブについて
紹介していきます。

スピンサーブのメリット・デメリット・活用場面

スピンサーブのメリット

「ネットの高いところを通過しても
サービスエリアに入ってくれる」

「高く弾ませることで、相手が高い
打点で打たざるを得なくなる」

「滞空時間が長いので、ネットダッシュ
する際に、少しでも前に到達できる」

「普通の弾道と違うので、
相手のミスを誘うことができる」

こういった点が挙げられます。

スピンサーブのデメリット

「スピードが出にくい」

「高い打点から叩かれるリスクがある」

「リターン側にとっても、打つまでに
考える時間を与えてしまう」

こういった点が挙げられます。

どんな場面で使うべき?

やはり、セカンドサーブとして使うべきでしょう。

あとは、相手が明らかにバックハンドリターンを
苦手にしているときには、バック側に入れて、
前に詰めるのも有効です。

バックハンドの高い打点は、
多くの方にとって
ウィークポイントです。

スピンサーブ初心者が最初におさえるべき3つのポイント

弾道は高さを意識する

スピンサーブのメリットは
なんといっても、
高い弾道です。

ネットにかかるフォルトの
リスクを避けることができます。

ですので、直線的な軌道を
イメージしてはいけません。

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あくまでも、山なりを目指します。

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つまり、打点から一度ボールを
上に持ち上げる必要があります。

ラケット面は上に向ける

これは、理屈的にテニスをしていない人には
とても理解しやすいのですが、テニス経験者は
ついつい見落としがちな点です。

ボールを打点より上に上げないといけないんです。

ラケット面はやや空に向けて(開いて)、
ボールをヒットします。

こういう角度です。

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この状態でヒットして、真上に振り上げると、
ボールは順回転がかかった状態で
山なりに飛んでいきます。

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頭の上で、この状態から真上にラケットを
抜くためには、打球方向にラケットを
振ってはいけません。
打球方向に向かって右に振り抜きましょう。

これが、意外と理解してもらえないですし、
私も実践するまでは「まさか?」と思ってました。

テニスでは、順回転のスピンをかけるには
“面を伏せる”という信仰があります。

ですので、スピンサーブを打つときのラケット面は
こんな感じだとイメージする人が多いです。

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たしかに、攻撃的に回転を利用するためには、
やや伏せ気味にして鋭くスイングすれば、

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回転のかかった直線的ボールを飛ばすことは
可能です。

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しかし、跳ねる高さはそれほど高くなりませんし、
低いところを通過するので、リスクも高まります。

ですので、セカンドサーブとしては不向きです。
(これを使いこなせれば、大きな武器になりますが)

なにより、練習頻度が高くないと、
感覚的に難しいです。

オーバーヘッド系のスイングに
センスのある人でなければ、
このサーブをセカンドサーブで
使うことはおすすめできません。

手首を外にひねる

これは、スイング中ではなく、
スイング前の話です。

打点で面を伏せてスピンサーブを
打とうとする人は、トスアップの際に、
手首を自分の身体の方に倒しがちです。

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これは、プロ選手がやるようなリストワークとして
たしかに威力と回転を両立するために必要です。

しかし、この状態からだと最初は難しいです。

スピンサーブを練習しはじめた段階では、
トスアップの際に、手首を外に倒します。

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(ラケット面の鳥の向きで違いを感じていただければ・・・)

こうすることで、打点での手首の形を
準備した状態でトスアップできます。

すると、これであとは振り抜くだけで
高回転のスピンボールが飛んでいきます。

原理原則はおさえておこう

正解は一つじゃない

テニススクールなどでアドバイスを
もらった際に、人によって言うことが
違うということがよくあります。

それは仕方ないことです。

正解が一つじゃないから、です。

ただ、よく聞いていると、
原理原則はズレていません。

ですので、メカニズムを
理解しておくことは大切です。

現状のラケット面

わたしが昨日の試合で多用したサーブの
打点面は、こんな状態(だったはず)です。

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そう、地面に対してほぼ垂直なんです。

これは、少しスピードを出したかったからです。

スピードを出すためには、打球方向への
チカラを加える必要があります。

そのときにラケットを上向きにしていると、
ボールがオーバーしがちです。

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メカニズム的には、こうなるからです。

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これだとスピンはかからず、ただ斜め上に
向かってボールが飛んでいきます。

大切なのは、ラケットの面の向きと
スイング方向にズレがあることです。

こうすることで、回転がかかります。

今はこんなイメージで打っています。

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強風時には回転をかける技術がものをいう

昨日の試合は、風が強く吹く一日でした。

これまで、強風下での試合は大嫌いでした。

トスが乱れやすくなり、
サーブが入りにくくなるからです。

しかし、昨日は違いました。

きっちりと回転がかかるので、
別に苦にならないんです。

多少トスがズレても、回転をかければ
サービスエリアにボールは収まります。

この安心感は大きいです。

ネットミスが増えたらここをチェック

スピンサーブを打っていて、
ネットすることが増えたら、
ほぼまちがいなくココという、
チェックポイントがあります。

それは“軸折れ”です。

身体の軸が折れてしまうと、
いくら腕を強く振っても、
ボールに力が伝わりません。

スピンサーブでいえば、身体を
横向きに保てるかどうか、が
最大のポイントです。

ボールをヒットするまでに、
身体が前を向いてしまうと、
ラケットを巻き込む形になります。

そうなると、ボールに力が伝わらないので、
だいたい飛距離が短くなります。

サーブを打つために右腕を振り始めたときに、
トスアップした左手をだらりとせずに、
左脇に抱え込むようにすれば、
軸折れは防ぐことができます。

そのあたりを、私は注意しています。

おまけ(アングルショット)

ネット際の攻防で、アングルに
持っていくときに面を伏せて
こすり上げようとしていませんか。

これも、面をやや上向きにしてスッと振り上げた方が
むりなくアングルに持っていけますよ。

▼この形で鋭く振るよりも、

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▼この形でスッと上に振り上げる方が

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安定してアングルに持っていけます。
(ボレーのグリップのままでOKですし)

スピード出したいときには面を伏せ気味にして
一気に振り抜く必要がありますけど、
ネット際の攻防でスピードを上げすぎると
私はそのペースについていけなくなるので
スピードを抑えてオープンコートを作る派です(^^)

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【編集後記】
昨日は数年ぶりに地元の市民大会に出場。
結果は三回戦負けでしたが、シード選手との
対戦でいろいろと勉強になりました。
来年に向けて、コツコツ頑張ります。

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【昨日の一日一新】
モスバーガー 南条店
こいのぼり設置

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。