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この戦い(投資)に勝利したのかどうか、は目安が必要です。

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金融投資の損得

たとえば、10月5日現在、

1株1,000円の株式を100株、

100,000円で購入するとします。

 

その後は株価の推移を見守ります。

 

1,000円を超えていたら順調、

1,000円を下回っていたら悲劇、、、

 

後日、株価が1,200円のときに売却すれば、

120,000円で換金できるため、

差引20,000円の利益が生まれます。

 

結果、この投資に勝利したことになりますね。

 

それでもついつい、

売却後に株価の推移を見て、

「あぁ、もう少し待てばよかった」と

負けた気分になったりもしますが、

現実としては20,000円の勝利です。

 

ちなみに、株式投資が好きな

TACの先輩講師が言ってました。

「売ってしまった株の値動きと

昔の恋人のSNSは見てはいけない」

 

なんか、わかる気がします。

 

 

事業投資の損得

さて、話を会社においてみましょう。

 

よほどの余剰資金があれば

金融投資を行うかもしれませんが、

通常の会社が行うのは

商品を仕入れたり、

設備を導入したり、と

いった事業投資です。

 

本業がよりよいものになるために、

もしくは新たな事業を立ち上げるために、

幾ばくかのお金を投下するわけです。

 

ここには、株式のようにマーケットでの

換金という手段はありません。

 

投下した資金の回収手段は

売上(厳密には利益)です。

 

そして、これはなかなか

先が読みにくくもあります。

 

そこで必要なのが、

あらかじめ判定ラインを

知っておくこと。

 

換金によって成果を確定させる株への投資であれば、

購入時より時価が上がってるかどうか、という

シンプルなジャッジで済みます。

 

販売用の商品への投資も、

仕入れ値よりも高く

売れるかどうか、ですから

比較的シンプルです。

 

ただし、株式とちがって

いつでも換金可能な市場が

あるわけではありませんので、

必要以上に大量購入しないことと

できるだけ早期に売り切ることが

大切になります。

 

長期ビジョンが必要なのは

売上(利益)を積み重ねることで

成果を上げる設備への投資です。

 

①何年で回収すれば良しとするか

②そのためには1年でいくらの売上が必要か

 

こうしたことを検討しておく必要があります。

 

長期間使用することで

間接的に売上に貢献する

固定資産(設備)であれば、

ある程度長期の予測をしたうえで

投資するか否かを検討します。

 

 

判定のための目安を作っておく

ある設備への投資を行ったとします。

 

それが、単体で収益を稼ぐ賃貸物件とかだと

利回りがどれくらいかという視点から

投資の良し悪しの判定がつきます。

 

1億円で中古ビルを取得し、

毎年1,000万円の利益が上がるなら

年10%の利回りですね。

10年で元が取れます。

 

しかし、本業で使う機械への投資だとすると、

けっきょくその設備投資がよかったのか

悪かったのか、は明確にはわかりません。

 

投資しなかったわが社と投資したわが社を

比べることはできないからです。

 

だからこそ、その微妙なところのジャッジは

経営者にしかできません。

 

機械への投資をしなかった場合の未来予測を軸として

その投資を行った場合にクリアすべき未来予測(目安)を作成し、

それを実際にクリアするかどうかで判定を下すより他ありません。

 

そしてもちろん、それを達成するための行動計画も作成し、

実際にそれについてトライ&エラーを繰り返す中で

目標達成を目指します。

 

「いったん設備投資をしたら、その顛末についての

判定なんて意味がない」という意見もあります。

 

しかし、経営者の仕事は意思決定であり、判断です。

 

その決定の成否を知ることによって、

今後の意思決定の精度が高まります。

それは今後の舵取りに不可欠です。

 

そして、クリアすべきボーダー(目安)が

明らかにされることで、それを達成するために

よりいっそうの思考が働き続けます。

 

人の記憶には限界があります。

 

ですので、こうしたことを明文化し、

数値計画として落とし込むことには

大きな意味があると信じています。

 

 

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【編集後記】

昨日は中秋の名月ということで

月と姫路城を撮ってみることに。

意外に明るい月の撮影は

設定が必要みたいで難しかったです。

近々、設定を整えてリベンジです。

 

【昨日の一日一新】

多重露出を使った撮影 X-T20

 

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❐石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。