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今週末、TACではいよいよ全国公開模試です。

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ベストが出すことを狙わない

もちろん、試験ではベストを出すつもりで挑みます。

終了の合図があるまで、全てを振り絞って
答案に自分のすべてを表現しましょう。

これは当日の話です。

それまでの試験勉強においては、当日に
ベストが出せると思わないことです。

みなさんは、今までの人生で、勝負どころで
ベストを出せた経験がどれくらいあるでしょうか?

わたしは正直、ほとんどないです。

ただ、大きく落ち込んだことも少ないです。

まぁ、だいたいぼちぼち、これくらいかな、って
ところで落ち着いていたように思います。

きっと、世の中ってそんな感じじゃないですかね?

だから、ちょうどじゃだめなんです。
ベストが出たら合格できる、ぴったり届く、では
本当はまだ足りないんです。

ベストが出せなくても合格できるくらいに、
仕上げるぞっていう気概が必要なんです。

いいときは合格圏内、そうでなければ合格圏外の人は、
実はまだまだ合格圏内ではないんです。

いいところまでは到達してるんですが、
あと一歩の伸びが必要なんです。

あと一歩の伸びがあれば、“多少ミスっても合格圏内”という
理想のポジションに入ることができるんです。

これってちょうど2012年くらいの錦織選手と同じです。

数年前の錦織選手

現在世界5位の錦織選手は、3年前はまだ20位くらいでした。
当時からそのストロークセンスは高く評価されていましたし、
実際に上位選手とあたって打ち勝つこともありました。

しかし、格下選手に負けてしまうことも少なくなかったです。

4大大会では、よくてベスト8、3回戦までいけば順当で、
1回戦からどきどきしながら観戦したものです。

ところが、この数年で力をつけた彼は、もちろん上位陣との
対戦でもその力を発揮して彼らの脅威となっていますが、
特筆すべきは下位の選手にほとんど負けなくなった点です。

失うものがなく果敢に攻め込んでくる30位程度の選手とあたって
決して本調子ではないときでも、彼はほとんど負けなくなりました。

明らかに地力、というか底辺のレベルが上がっています。

錦織選手の成長のカギ

では、彼はこの数年で何に取り組んだか。
関係者から聞いたわけではありませんが、
試合を観るかぎり、大きく変わったのは
フィジカルの強化と戦術の進化です。

過酷なツアーを回る中で、毎年のようにけがに泣いていましたが
昨年はおおきなけがもなく、今年もまだ試合中に
メディカルタイムアウトを取ったのはたしか一回だけ。
それも指のマメかなにかの問題で、たいした原因ではなかったです。

そして、より強く、より速く、より前から攻撃するようになりました。
これによってロングラリーを減らせていることも、
スタミナの浪費を防ぎ、けがを防ぐことに貢献しています。

フィジカルを強化するだけでは、屈指の守備力を誇る
フェレールに連続で勝ち続けることは難しかったでしょう。
戦術をより攻撃的にするだけでは、長いトーナメントで
しっかりと勝ち続けてランキングをあげていくことは
難しかったでしょう。

その両方に着手してその底力を一段階あげたことが
彼の今日のポジションを作り出しています。

多少ミスしたところが本当のポジション

今週末、TACでは全国公開模試があります。

仮想本試験として、絶好の機会です。

ベストを出したい、と意気込むことは大切です。

しかし、試験監督も常駐する一斉模試ですので、
普段クラスで受けている答練よりも、
より本試験に近い雰囲気です。
いつもはやらないようなミスを誘発します。

そんなときには「こんなミスを本番でしたらどうしよう」と
考えるのではなく、「ベストから少し失敗したくらいの
このポジション」が今の自分のポジションと受け止め、
“多少のミスをしても合格できる力を身につける”ことを
意識してください。

試験に勝つために何が必要か、
理論の徹底した暗記が必要なのか、
計算での素早い判断が必要なのか、
それとも正しい知識のインプットが必要なのか、
人それぞれにおいて課題は異なります。

これらを明らかにしてくれるのが毎週の答練であり、
全国公開模試です。

各人の課題に個人差はあれど共通するものがあります。

それは最終的に到達すべきポジションです。

“多少ミスをしたとしても試験を勝ち抜けるところ”まで
自分のポジションをあげることができれば理想的です。

そのために、暗記が足りない人は暗記を、
判断力に自信が無い方は判断力を、
知識の不足を感じる人は知識を、
それぞれ補強していくしかありません。

どれか一つではダメなんです。貪欲にいきましょう。
すべてを一定レベルまで引き上げることが理想です。

その理想のポジションまでの道のりを図るために、
自分の現在のポジションを明らかにする毎週の答練と
全国公開模試を大切にしていきましょう。

では。

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【編集後記】

今日は他の事務所が経理した資料を
チェックする仕事が2件ありました。
チェックする立場になることで
ミスが起きやすい原因に気づけたり、
効率的な処理方法を学べたりします。

【昨日の一日一新】

スタバ レモンシフォンケーキ

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。