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税理士受験シリーズ。財務諸表論の“理論”の位置づけについて。

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アレッサンドロ・ネスタ(左)。イタリアサッカー史に残る名DFです。

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本試験の“理論”問題の特性

「高得点はあり得ても、高偏差値は不可能」

専門学校の模擬試験では、高偏差値も
夢ではありませんが、本試験では
それは限りなく不可能に近いです。

ときおり、25点全てが
基本論点で構成されている
ときもありますが、
本試験での理論問題は、
第1問、第2問、それぞれに
とても難解な問いが1つや2つ、
入っています。
これは、テキストにも収録
されていないような論点で
得点不可能なものです。
(問題のほぼ全域に及ぶことも)

こうなると、その問いかけに
関する配点は獲得不可能です。

たとえば、難解な問題に
10点の配点が振られたとします。

形式的には25点の幅の中で競争を
行うのですが、実質的には15点の
中で、優劣を競うこととなります。

しかも、その残り15点分の問題が
基本問題から出題されたりします。

そうなると、なまじっか理論の
力を鍛えていたとしても、
ほとんどの年の本試験は
残念ながらその力を発揮できる
試験ではないのです。

基本論点を解く力をレベル6、
テキストを使って理論をさらに
鍛錬した人がレベル9だとして、
難問は18くらいのレベルから
出題されるため、結果的に
太刀打ちできず、残りの問題は
レベル6の人もレベル9の人も、
同じように解けてしまいます。

差がつかないのです。

理論問題で他の受験生より
2歩3歩リードしようとしても
それは実現性が低いです。
たった1歩でいいんです。
1歩だけリードすれば、
それで十分です。

あとは第3問の“計算”で
大きく突き放しましょう。

理論学習でやるべきこと

では、一歩だけリードするために
何をやればいいのか。それは、

「とにかく、基本論点で失点しない」

これに尽きます。

これができて、計算力が一定以上
あれば、本試験はこわくありません。

逆に、理論で抜きん出たとしても、
計算が凡庸であれば、合格を
勝ち取ることは困難です。

テキストを軸とした理論学習で
専門学校の試験において
抜きん出たところで、それを
遙かに凌駕するところから
出題される難問奇問には
太刀打ちできないからです。

そして、結局は基本論点で
いかに取りこぼさないか、が
勝敗の分かれ目になってきます。

本当にそうした難問奇問に
対応しようとするなら、
会計学と呼ばれる学問の
全域について、専門書を
読みあさるような対策が
必要となります。

税理士試験の勉強としては
逸脱していますよね?

すなわち、難問に攻めていっても
それは徒労に終わる可能性が
極めて高いです。

だからこそ、理論学習で大切なのは、
基本論点で失点しない力を
身につけることなんです。

基本論点だからといって、
簡単というわけではありません。

それなりの字数をきちんと暗記する
ということには変わりありませんので。

ただ、それ以上に手を広げても、
費用対効果は悪くなります。

TACのテキストでいえば、
「基本論点」「応用論点」
これらをおさえておけば、
まず合格答案の作成には
困りません。

また、TACでは
「ポイントチェック」という
小テキストがあります。

これを常に持ち歩き、
定期的に解くことで
上記目標は達成できます。

うまく教材を活用して、
勉強のボリュームを
最適化してください。

資格取得のための試験勉強では、
ただ闇雲に勉強するのではなく、
“試験合格に向かって効率的に
進む”ことが大切です。

そして、時間は有限です。

その時間の中で合格を
勝ち取るために、どれか
一つに時間をかけ過ぎず、
最適なバランスを常に
意識していきましょう。

ちなみにテニスも守備が大切です

“強く”ではなく“きちんと”

「テニスは失敗のスポーツ」と
よく言われます。

錦織選手くらいの域に達すれば、
ウィナーの数がエラーの数を
上回りますが、
一般レベルに落とし込むと
シングルスの試合では、
どちらかのエラーで
ポイントが決まるシーンは
ウィナーで決まるシーンの
4〜5倍はあります。

そんなスポーツを経験していると
ある思考が自然と身についてきます。

それは「守備意識の徹底」です。

一般レベルのテニス、特に
シングルスで重要なのは
“弱点を無くすこと”です。

たとえば、バックハンドが
苦手だとすると、相手は
当然こちらのバックハンドを
狙ってきます。

せっかく他のショットの
レベルが高くても、
相手から常にバックハンドに
返球されたら、たとえそれが
あまり強くないボールで
あったとしても、
こちらには脅威です。

弱点であるバックハンドからの
展開を打開しなければ、
他のショットを使うことなく、
ゲームセットをむかえます。
他のショットを使わせて
もらえないのです。

ここで大切なのは、
バックハンドに攻撃されても
それをニュートラルの状態に
戻せる程度の守備力です。

必ずしも、バックハンドから
逆襲する必要はありません。

ただ、「別に困ってないよ」と
いう、きちんとした返球をしたいです。

具体的には、相手に次の一手を
出させないような返球です。

そうすれば、相手は多少ムリをして
攻めようとしてきます。

そこにリスクとスキが生じるのです。

コントロールが大きな武器

逆に、相手がバックハンドが
苦手であれば、そこに
ボールを送り続ければいいのです。

強いボールを打つ必要はありません。

相手はそこが苦手なので、
そこに打ち続けることが
できれば、失点のリスクは
かなり軽減できます。

したがって、強いボールを
打てることも武器ですが、
たとえ強いボールでなくても
狙ったところにきちんと
打てるということは
一つの大きな武器です。

これがなかなか難しいんですけどね。

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【編集後記】
冒頭の写真は
2002年に訪れた
サンシーロでの
写真です。
ネスタの後ろに
ルイコスタ、
さらにセードルフ、
シェフチェンコ、
他にインザーギや
ピルロもいました。
まちがいなくここも
銀河系でした。

【昨日の一日一新】
今までスルーしていたコインパーキング

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。