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2015全仏オープンがいよいよ開幕しました。

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(WOWOWのHPより)

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四大大会で最も美しいといわれる全仏オープン

近年、錦織選手の活躍もあり、テニスというスポーツへの
関心が高まっているように感じます。

そんな中、昨日から開幕したのが
四大大会の一つ、全仏オープンです。

四大大会とは、メルボルンで行われる全豪オープン、
パリで行われる全仏オープン、
ロンドン近郊で行われるウィンブルドン、
ニューヨークで行われる全米オープン、の4つです。

これらの大会は他の大会と比べると、
勝利によって付与されるポイントが多く、
賞金も高く、何より伝統と格式があります。
優勝することはもちろん、出場するだけでも
テニス界の歴史に名を刻みます。

日本でも毎年多くの選手がプロ選手登録をしますが、
その中でも四大大会に出場できるのはほんの一握りです。

この四大大会は他のツアーとは異なり、5セットマッチです。
(通常のツアーは3セットマッチです)
先に3セット獲った方が勝利します。

長い試合だと4時間を超えることもしばしば。
5時間越えなんてこともあります。

なかでも全仏オープンの試合は長引きがちです。

その原因は全仏オープン特有のコートサーフェスにあります。

全仏オープンはレッドクレーコートという種類のコートを使用します。
表層には煉瓦を粉々に砕いたものを敷き詰めています。
(一般的なクレーコートよりも水はけに優れているそうです)

このコートは他のコートに比べると表面が柔らかく
ボールがバウンドしたときにボールの勢いを吸収するため、
エースを獲ることが難しく、他のコートよりもラリーが続きます。
したがって、エースを量産するタイプよりも、ミスを減らして
粘り続けることが持ち味の選手に有利なコートである、と言えます。

そして、この赤土のコートと新緑があいまって、
「世界で一番美しい大会」と言われています。

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(いずれも全仏オープン公式HPより)

全仏オープンに君臨する絶対王者

ここ10年、テニス界にはBIG4という言葉があります。
BIG4とは、フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、
そしてマレーの4人のことです。
彼ら4人は時代が違えば誰もが勝利記録を樹立したであろうと
いわれるくらい完成度が高く、まさに別格です。

ここ数年、錦織世代の活躍がありますが、それでもフェデラーは
「われわれBIG4と彼らとでは、まだまだ差がある」という
趣旨のコメントを残しています。

そして、それは実際にコートで証明されています。
とにかく、彼らの強さは圧倒的です。

その中で、全仏の絶対王者として君臨するのがラファエル・ナダル。

初出場で優勝してから4連覇。一度四回戦で敗退して、その後5連覇。
この大会に10回出場して未だ1敗しかしていません。

その通算成績は66勝1敗、歴代王者の中でもとくに優れていると
評されるフェデラー・ジョコビッチと同時代にあってこの記録。
バケモノといっていいレベルです。
同世代の選手たちが気の毒なくらいノーチャンスです。

彼の牙城を崩せず、全仏オープンタイトル奪取に苦労したのが
完全王者ロジャー・フェデラーです。
他の大会で何度も優勝していたフェデラーでさえ、
この全仏オープンだけは優勝することができずにいました。
もちろん、ナダルが立ちはだかったからです。

ナダルの持ち味であるエッグボールはフェデラー唯一の弱点である
高い打点のバックハンドに襲いかかります。
「今そこに打たなくても・・・あっちガラ空きやん」という場面でも
フェデラーに対してはことさらしつこくしつこく徹底的に
バックハンドを攻め続け、肉体的にも精神的にも
深いダメージを与えていきます。

そんな攻撃にまったく為す術がなかったフェデラーですが、
ナダルがけがの影響もあって4回戦で敗退した2009年に優勝し、
グランドスラム(四大大会制覇)を成し遂げました。

そして、ここ数年素晴らしい戦績を収めているジョコビッチ選手も、
復活したナダル選手の壁を超えることができずに苦しんでいます。
彼の武器の一つに、フォアバック両方から自在に繰り出す
ダウン・ザ・ライン(ストレートへのショット)があるのですが、
球足の遅いこのコートでは、しばしばナダルが追いつくのです。
(追いつくのはナダルくらいですが・・・)
この武器を封じ込められることで長いラリーを強いられ、
徐々にナダルのペースになっていきます。
2013年準決勝も、フルセットのうえ、最終セットでリードを
奪っていたにもかかわらず、最後の最後でナダルが踏ん張り、
一気に形勢逆転して勝利をもぎ取りました。

ディフェンス能力が高く、受け止めてから攻撃に転じることに長ける
ナダルのテニスにマッチする球足の遅いコートであることに加え、
これまでの経験からの自信がそうさせるのでしょう。
全仏オープンの会場であるローランギャロスでの彼は
他の会場で見るよりも一段とオーラを放っています。

実際に、これまでのナダルは4月くらいまで不調だったとしても、
5月に入ってから始まるクレーコートシーズンでは無類の強さを発揮し、
ナダルここにあり、という感じでこの大会に臨んできました。

しかし、今年はこれまでになくナダルの調子があがりません。
メインの大会で一度も優勝できていません。
その結果、ランキングも低迷し、TOP4シードから外れました。
これは準々決勝において、TOP4の誰かと対決することを意味します。
彼にとっていつになくハードなトーナメントになります。

今年こそナダルの牙城は崩されるのか、
それともナダルはやはりナダルなのか、
世界中のテニスファンが注目しています。

勝手に予想、ベスト8はこの8人!

日本時間の5月22日(金)深夜、前年の女子チャンピオンである
シャラポワ選手が抽選を引くことでシードの位置が決まっていきます。

ここで、衝撃的な出来事が起きます。

あろうことか、ジョコビッチの山にナダルが入ったのです。

<左上>

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<左下>

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<右上>

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<右下>

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これによって、どちらかがベスト4までに姿を消すことになります。

他のTOP4は正直ほっと胸をなで下ろしているでしょう。

では、勝手に予想していきます。

私の予想はこちらです。

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ベスト8に残るのは、
<左上>ジョコビッチ、ナダル
<左下>マレー、フェレール
<右上>錦織、ベルディヒ
<右下>シモン、モンフィス

トップ8のシードの中で、フェデラーとバブリンカが
危ないのではないか、とみています。
個人的に大好きなフェデラーですが、このコートで
地元モンフィスとの闘いは分が悪いように思われます。

そして、バブリンカの山には、超遅ラリーの申し子
ジル・シモンが入っています。
とにかく遅いラリーをさせたら天下一品の選手です。
この選手のペースにはめられると、さすがのバブリンカ選手も
キツくなると思われます。

ベスト4には、
ジョコビッチ、マレー、錦織、モンフィス

決勝に勝ち上がるのは、
ジョコビッチ、錦織

優勝は、、、ジョコビッチとみています。

ジョコビッチにある不安ー対戦相手

ただし、最強テニスサイボーグージョコビッチも
かなりハードな勝ち上がりをしなければなりません。

通常はベスト4からギアをあげて闘えばいいのですが、
今年はベスト8でナダルがいます。
そのあとも今年絶好調のマレーがあがってくるとなると、
決勝までにBIG4二人を倒さなければならず、
相当にダメージが蓄積されるでしょう。
決勝に勝ち上がったとしても、ベストコンディションは
望めないでしょう。

一方、錦織選手はかなり恵まれたドローになっています。

もちろん、どの選手も一筋縄ではいきませんが、
もはやBIG4に迫る強さをみせる彼にとって、
BIG4のうち三人が左に集まったこのドローは
非常に有利です。
準決勝で対戦が想定される第4シードのベルディヒは、
BIG4と比べるとかなり力は落ちます。
タイプ的にも、錦織選手はやりやすいタイプです。

錦織選手が第一週の闘いでストレート勝利を重ねて
体力を温存して勝ち上がることができれば、
全仏オープン初の決勝進出、そして優勝も夢ではありません。
そうなってほしい気持ちもありますが、冷静に考えると
ジョコビッチ選手の優位は揺るぎないと思われます。

ジョコビッチにある不安ー観客

また、全仏オープンの観客はかなりえり好みをします。
ひとたび敵にすると、しつこくしつこく選手をいじめます。
過去にも多くの選手が観客の餌食となりました。
突然集中力を欠いてしまうところが弱点と言えるジョコビッチが
もし観客を敵に回したとすると、、、盤石ではないでしょう。
全仏の観客に愛されているナダルとの闘いでこのような事態になると
彼にとっても厳しい結果が待ち受けることでしょう。

いよいよ開幕!

とまぁ、いろいろと書き上げましたが、
今はとにかく楽しみで仕方ありません。

私の中では、ここ数年で一番の盛り上がりです。

その要因はもちろん、錦織選手です。

彼の登場で、テニスを観ることがよりいっそう楽しくなりました。

一つでも多く勝ち上がって、多くの観客を魅了してほしいですね。

では。

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【編集後記】

テニス仲間のTくんが土曜日に結婚、
今日からフランスに新婚旅行。
うらやましすぎます(-.-)

【昨日の一日一新】

東生会総会に出席

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。