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木曜日は税理士受験シリーズ。今日は財務諸表論の計算での
『退職給付会計』について、仕組みをおさらいします。
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目次
頻出論点『退職給付会計』
財務諸表論の計算問題では、かなり高い確率で
退職給付会計が出題されています。
この退職給付会計は、仕組みがしっかりと構築されています。
とんでもないシチュエーションを設定して出題することができません。
棚卸資産や有形固定資産は状況設定に自由度が高いです。
退職給付会計は、従業員の働きと退職金、掛金の
支払いだけのワンパターンなので、シンプルです。
ということで、資料を正確に読み解いて、
あとは型にはめれば完成、攻略できます。
資料の読み取り力が勝負のカギ
今、さらりと書きましたが、“正確に読み解いて”と
いうのがミソです。
実は、退職給付を取り巻く状況はワンパターンにもかかわらず。
資料のレパートリーはとても多いのです。
資料のレパートリーという点で比べると、
棚卸資産や有形固定資産に匹敵するかも、です。
しかし、資料のレパートリーの豊富さに
目くらましにあってはいけません。
本質的には、非常にシンプルな構造です。
そこで大切になってくるのが、仕組みを理解し、
用語のイメージを膨らませておくことです。
お金の流れから考えていきましょう
まず、意識すべき仕組みは、お金の流れです。
退職給付の支給には、一時金制度と年金制度があります。
一時金は企業から退職時に、
年金は外部の基金から退職後一定期間支給されます。
これを図に示すとこのようになります。
<一時金制度>
<年金制度>
これらをMIXさせたら、退職給付制度の図が完成です。
<退職給付制度>
あとは、用語の持つ意味合いを一つひとつ理解することが必要です。
代表的な用語について考えましょう
まず、退職給付債務、年金資産、退職給付引当金について確認します。
退職給付債務とは、従業員に対する給付額を届ける責任です。
この退職給付債務の全額が企業にとっての支払義務ではありません。
退職給付の支払のために充てられる年金資産があるからです。
年金資産とは、年金支払いのために貯められている資産です。
この年金資産が補って、なお不足する部分が、企業にとっての
退職給付に起因する将来の負担(支払義務)ということになります。
企業にとっての支払義務であるならば、当然のことながら、
負債に計上しなければなりません。
これを貸借対照表に載せる際に使う科目が
「退職給付引当金」です。
次回、各要素にスポットを当てて、掘り下げていきます。
ではでは。
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【編集後記】
昨日のくしゃみによる腰への打撃は
さいわい軽症で済みました。
身体を曲げた状態でくしゃみする
危険性を認識したので、昨日からは
くしゃみの前に姿勢を正しています。
【昨日の一日一新】
ローゲンマイヤー フレンチロック
アレグラFX
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石田 修朗
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