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挫折を乗り越えて這い上がった人の言葉は心に強く響きます。

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下柳剛さん

前にブログでも記しましたが
私はアンチタイガースでした。

タイガースが嫌いというよりも
タイガースファンのノリが
好きではありませんでした。

しかし、スポーツ観戦は好きでして、
阪神タイガースにも好印象の選手は
たくさんいました。

その一人が下柳剛さん。

パ・リーグから移籍してきた
ベテラン左腕です。

荒々しい風貌とはうらはらに
技巧派というべきピッチングスタイルで
37歳のときには最多勝を獲得しました。

1968年、長崎県生まれ。
1990年、ドラフト4位で福岡ダイエーに入団。
1996年、日本ハム移籍。
2000年、先発転向。
2003年、阪神タイガース移籍。
2005年、37歳で最多勝投手に。
2012年、東北楽天に移籍。大リーグ挑戦。
2013年、引退。

本の末尾にあるプロフィールを
なぞってみました。

こうした経歴を持つ下柳投手ですが、
やはりあの『秀太シーン』が有名です。

知らない人はこちら。

この有名すぎるシーンのため、
その荒々しい見た目と同様、
粗暴なイメージがありますが、
本当はとても繊細で、
思慮深い方であることが
引退後の姿からも推察されます。

そして、こちらの本では
その下柳さんの奮闘の軌跡が
その思考とともに記されています。

この本、今年一番のヒットでした。

新書サイズで180ページほどです。
どちらかというと薄い方でしょう。

しかし、その内容はとても厚く、
発せられる熱量もまた凄まじいです。

多くの挫折と回り道

下柳さんといえば、
『雑草』というイメージです。

高校野球で活躍して
そのままドラフトにかかる
選手も多いですが、
下柳さんはドラフトには
かからず、大学へ進学。

理不尽な人間関係に嫌気がさし、
1年で中退してしまいます。

その後、新日鉄君津に入り、
社会人野球で活躍。
1990年、ドラフト4位で
念願のプロ野球選手に。

この足跡を辿ると
とてもエリートという
道筋ではありません。

しかし、多くの挫折と回り道を
経験されているが故に
そこを突破するまでの苦悩は
想像に難くないですし、
その飾らない言葉の一つひとつには
実践した人からの重みがあります。

20の法則

この本には20の“下柳流”法則が
記されています。

第1章 ボディ・ブレイン では
「“ゾーン”を引き寄せるための10箇条」

第2章 どん底から這い上がれ では
「プロフェッショナルの学び方10箇条」

が記されています。

その詳しい内容は本に委ねますが、
この本は競技スポーツはもちろん、
試験勉強にも必ずプラスになります。

なぜなら、多くの失敗を糧に
成果をあげた方の取り組みと
思考が記されているからです。

この本には名文句が多く登場しますが、
その中でも好きな言葉の一つに

「練習でカッコ悪いなんてないんだよ。
試合で打たれるのが一番カッコ悪いんだ」

というフレーズがあります。

経験を積めば積むほど、
大事な基本に向き合うことに
どこか恥ずかしさを感じる
ことってありませんか?

わたしはテニスのサーブ練習で
初心者のころには心がけて
きちんとやっていたことを、
ある程度打てるようになってからは
疎かにしていました。

その結果、
一度崩れたら
立て直しが効かない
不安定なものに
なっていました。

今はちがいます。

初心に立ち返り、
一人でコートに立ち、
基礎動作の反復練習を
続けることによって
だいぶ改善されてきました。

テニスコートで
たった一人で
ひたすらサーブの
基礎練習をするのって
やっぱりカッコ悪いし、
最初は勇気が要りました。

だけど、
将来の目標達成に向けて
今の自分には必要だと思い、
やり続けています。

そんなときにこの本に出会い、
「やっぱりそうだよな」と
自分の取り組みに
勇気をもらいました。

何かに真剣に取り組み
壁にぶち当たったとき、
その局面を打開するのは
自分自身ですが、
そのときにそっと
背中を押されると
うれしいですよね。

わたしにとってそんな一冊です。

何かに真剣に取り組んでいて
なかなかすっと進まない人には
とてもオススメの一冊です。

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【編集後記】

ベイビーステップが47巻で
突然終わってしまいました。
なかなか難しい問題が
あるようですが、
続編に期待したいです。

【昨日の一日一新】
ベイビーステップ 47巻

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❐石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。