スポンサードリンク

先日に続き、現金決済について。今回は仕入・経費編です。

DSC08625

(愛用のマネークリップ)

スポンサードリンク

仕入・経費編

商売をしていると、
仕入や経費について
支払が発生するもの。

これらについて、
支払方法は主に3つ。

・現金での支払い

・振込での支払い

・カード決済での支払い

これらのメリット&デメリットを
整理してみます。

現金支払いのメリット&デメリット

メリット

・支払能力を超える買い物の抑制

手持ちのお金以上の
買い物はできません。

そうした意味で、
あとで支払えなくて
困るといった事態には
陥らずにすみます。

・相手先の金銭負担減

もしカードで決済をすると、
相手先はそれを現金化するために
いくばくかの手数料を
カード会社に支払います。

現金で支払えば、
それが不要になります。

相手先の資金面からしたら、
現金で支払ってくれると
ありがたいでしょう。

ただし、金銭以外での負担は
相手に生じてしまいますよね。

わたしは、プライベートな活動で
知り合いの店にいったときには
極力現金で支払っています。

高額なときは「カードでも大丈夫」って
言ってもらえるといいんですけどね。

デメリット

・お金を持ち歩く必要

現金で支払うということは
それだけのお金を持ち歩く
必要があります。

例えば、パソコンやカメラ、
テレビなどを購入するなら、
それなりにまとまったお金を
用意していく必要がありますよね。

手持ちがなければ、
近くのATMやコンビニに行って
引き出さないといけません。

そのために時間を失います。

・支払をデータで取得できない

現金払いだと、後述の
二つの手段のように
データで取得することが
できません。

そのため、経理事務が
どうしても手作業中心に
なってしまいます。

振込による支払いのメリット&デメリット

メリット

・お金を持たなくていい

支払のために現金を持ち歩く必要はないし、
「おつりがあるかな?」とか心配して
細かく崩すようなことも要りません。

・支払履歴が残る

振込をすれば、当然相手先に
入金されます。

そこで、自社と相手先以外の
第三者の記録として、
支払が証明されます。

・支払をデータで取得できる

ネットバンクに申し込めば、
口座の入出金をcsvファイルで
取得できます。

近年のクラウド会計では
これらを自動で取り込む
ことができるものもあります。

また、クラウド会計でなくても、
csvデータを使って
会計ソフトにデータとして
取り込む(インポートする)
ことで、経理事務の負担を
ある程度軽減できます。

・支払のタイミングをコントロールできる

これは先方との交渉次第ですが、
支払時期を都合のいいタイミングに
設定することもできます。

たとえば、
受注販売によってオーダーがあり、
そのための商品を仕入れるとします。

購入者から代金を受け取るのが
1ヶ月後の場合において、
もし現金で仕入れるとすると、
その仕入代金を自己資金で
賄う必要があります。

しかし、仕入先との交渉で、
1ヶ月後の入金後に仕入先に
支払うという約束が成立すれば、
自己負担なく利益を取れます。

相手との交渉次第ではありますが、
こうしたコントロールが可能です。

デメリット

・振込先口座を指定する作業が必要

ATMから振り込むとしても、
ネットバンクを利用して
振り込むとしても、
相手口座を入力する作業が
必要になります。

振込カードを作成したり、
振込先登録をすることで
二回目からはその作業は
なくなりますが。

・振込手数料がかかる(ことがある)

自行と相手先のマッチングにもよりますが、
振込手数料が発生することがあります。

これは現金支払時には生じない
追加負担ですね。

手数料を差し引いて支払う慣習がありますが、
あれは止めるべきでしょう。

自身が手にしたモノやサービスの対価は
勝手に差し引かずにきちんと相手方に
届けるべきです。
もちろん、相手先が「手数料を差し引いて
お振り込みいただいたらけっこうです」と
おっしゃってるのであればいいでしょうけど。

・自分の限界を超えてしまう可能性

その場で支払いが生じないため、
“取らぬ狸の皮算用”の余地が生じます。

そして、希望的観測の基での
資金繰りを信じ切って、
限界を超える支出を
確定させてしまうことも。

カード決済による支払いのメリット&デメリット

メリット

・お金を持ち歩かなくていい

・支払履歴が残る

・支払をデータで取得できる

このあたりは、振込と同様。

さらに、メリットがあります。

・ポイントが貯まる

いまやほとんどのカード会社が
ポイント制を導入しているのでは
ないでしょうか。

こうして貯まったポイントによって
(魅力あるものがあるかは別にして)
何かしらのモノ・サービスを
手に入れることができます。

これも一つのメリットでしょうね。

・振込作業不要

カード決済であれば、
その場で端末に通して
暗証番号を入力するか、
サイト上でカード情報を
入力するだけです。

振込とちがって自分の番号なので
覚えておけばサクサクと進みます。

カード番号を書いて、といわれて
その場で何も見ずにサクサクと
書いてたら驚かれたことがあります。

みんな、あんまり覚えないんですかね?

・支払のタイミングをコントロールできる

カードだと、相手先との交渉ではなく、
カード会社との間だけで
支払のタイミングを操作できます。

デメリット

・限界を超えてしまう可能性

これは振込の場合と同様です。

・関連資料が多い

カードで決済すると、
レシート又は領収証以外に
カード利用票が発行されます。

そして、毎月のように
カード会社から請求一覧が
届きます。

カード会社からの請求一覧をみれば、
何に使ったかは把握できますが、
税務上の問題から、それだけを
保管するということは許されず、
レシート又は領収証を保管する
必要があります。

逆にいえば、
カード会社からの一覧は
税務上の保管資料ではないので、
web明細に切り替えておくべきです。

そうしないと、紙の資料が
どんどん増えてしまいます。

・現金払いの領収証との区別

カード決済をしたときの
領収証またはレシートは
現金払い時のそれと区別して
管理する必要があります。

・経理上の基データが増える

現金取引と銀行口座でのやりとりは
おおよその会社で生じることでしょう。

しかし、クレジットカードでの支払いは
決して必須のものではありません。

これを利用することで、
経理業務の行程が
一つ追加されます。

そこはデメリットかもしれません。

まとめ

ちゃんと資料を整理できるのであれば、
クレジットカードでの支払いは積極的に
活用すべきでしょう。

支払時の手間も少ないですし、
支払履歴がきちんと残ります。

ポイントだってバカにできません。

クラウド会計を利用するのであれば、
なおのこと、現金取引を極力減らし、
カードや振込に切り替えるべきです。

ただし、資料整理能力が低いのであれば、
現金払いの領収証・レシートと
通帳に残る記録だけで支払を把握できる
ようにしておく方が無難ですので、
カード払いはやめておかれた方がよいかと。

*************************************************************

【編集後記】
そろそろ確定申告の提出を
始めていかないと、、、
el-tax問題的なことが
起きないとも限らないですし。

【昨日の一日一新】
なにわ家 きつねうどん

*************************************************************

■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

<ブログランキングに参加しています>

ポチッとしていただけるとうれしいです。

にほんブログ村 士業ブログ 税理士へ
にほんブログ村

<このブログのfeedlyでの購読はこちらをクリック下さい>

follow us in feedly

*************************************************************

The following two tabs change content below.

石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。