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経費を3つに分類してみると、多くのことに気づかされます。

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利益の計算の仕組み

会社(事業)の利益は、
売上から経費を引いた差額です。

100万円の売上に対して
60万円の経費がかかれば
その差額の40万円が利益です。

税金は、この40万円にかかります。

そして、税金を支払った後に
残った部分が最終的な
利益(稼ぎ)です。

この最終利益(稼ぎ)を
増やすための方法は2つ。

①売上を増やすか、

②経費を減らすか、

いずれかです。

しかし、やみくもに経費を
減らせばいいというものでは
ありません。

経費の中には、売上を生み出す
ものだってあるからです。

今日はそんな経費の種類について
書き綴っていきます。

経費を3つに分けて考える

まず、経費は次の3つに分かれます。

投資

これは、事業にとって有益なものを
得るための経費です。
販売するためのものの仕入はもちろん、
経営者や従業員が学ぶための書籍や研修も
この“投資”に該当します。

消費

これは、業務を進めるための経費です。
必要なモノやサービスを購入しなければ、
日常業務に支障が出ます。
それらへの支払は
この“消費”に該当します。

浪費

これは、事業に関連しない経費です。
使っていないサービスの月会費や
つきあい参加の研修・懇親会、
必要数以上の備品など。
これらは“浪費”に該当します。

考えるだけでなく、3つに分けてチェックする

“浪費”を減らすことの効用

上記分類によると、“投資”や“消費”は必要ですが、
“浪費”は極力抑えたいものです。

つまり、一口に『経費』といっても、
使うべきものと使うべきでないものとに
分けることができます。

こうした話をさせていただくと、
「そんなことは分かる」という
反応も多いのですが、一方で、
「毎月の投資額、消費額、浪費額は
いくらくらいですか?」とお聞きすると
把握されていない方が多いのも事実です。

「毎月経費がこれくらいかかる」という
だけだと、大切なお金を“浪費”に
持っていかれているかもしれません。

100の浪費が減れば、税金が30くらい増えますが、
それでも手元のお金は70増えます。

その100を投資に回せば、それによって、
500以上の売上獲得に繋がるかもしれません。

“浪費”を減らすこと、
そしてそれを“投資”に使うことで
お金という資源を有効活用でき、
手元のお金を増やすことができます。

“浪費”のOKラインを決める

“浪費”を減らすためには当然日々の心がけが
大切ですが、人間誰しもムダとわかっていても
お金を使ってしまうこともあります。

もちろん、わかっていて“浪費”をすることは
極力避けなければいけませんが、
今は“浪費”でも将来“投資”に化けるかもと思って
続けている支払いだってあるかもしれません。

このあたりは感覚的に難しいところです。

ですので、ゼロにしようと思わないことです。

では、何をすればいいか。

まずやるべきことは

『毎月の“浪費”をチェックすること』です。

そして、一定額以下であればセーフという
OKラインを設けてください。

つまり、現状を知りコントロールする、です。

現状を知るための方法

現状を知ろうと思ったら、会計事務所と
経営者の協力が必要です。

どちらか片方だけが頑張っても
なかなかうまく機能しないでしょう。

まず、それぞれの経費について、
経営者の判断で“投資”、“消費”、
“浪費”に色分けしてもらいます。

それらを混同しないように
勘定科目を設定して、日々の
データ入力をしていきます。

そして、できあがってくるデータを
エクスポートして、エクセルに載せ、
加工していきます。

こうすることで、毎月の“投資”、
“消費”、“浪費”の金額をはじめて
ウォッチすることができます。

(会計ソフトからの出力だと
各項目の合計を出せません)

その結果、各月の“浪費”が
OKラインを下回っていれば
問題なしです。

計画に裏付けされたOKラインが利益を生み出す

では、そのOKラインはどうやって決めたらいいのか。

それは、やっぱり計画を作ってみるしかありません。

ある売上推移予想の元に計画を作ってみてはじめて、
その中で許容される金額を知ることができます。

そして、売上の実績と予想にズレが生じたときには
そのラインを下げることで、調整を図ります。

もちろん、“投資”や“消費”もある程度は
触る必要が出てくるでしょう。

そうすることで何をしようとしているか、
それは利益を勝ち取りにいっているのです。

そう、利益は出るものではなく、出すものなんです。

安定的に利益が出る会社、という表現は間違いです。

安定的に利益を出す会社、が正しいんです。

利益を出すために、つまり、先手を打って
お金を残す意思決定をするために、
経営計画は必須です。

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【編集後記】
自分自身のやるべきこととやらないことを
決めて進めているようでも、まだまだ
日々の意思決定には迷いが生じます。
しかしこれも、決めていたからこそ
この程度の迷いで済んでいると考えると、
気持ちがふっと軽くなりますね。

【昨日の一日一新】
インターコンチネンタルホテルのパウンドケーキ

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。