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所得税の源泉徴収制度にも違和感がありますが、こちらの方がひどいです。

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賦課課税方式と特別徴収

5月中旬あたりから、会社宛に
各市町村から通知が届いています。

従業員のみなさんの住民税についての
特別徴収税額通知書と納付書など。

個人住民税は『賦課課税方式』の
税金です。

『賦課課税方式』というのは、
課税する側の市町村から
「あなたは〇〇円ね」
っていう連絡が来て、
それを納めるという
仕組みのことです。

納税者自身が税額を計算し
申告納付するのではなく、
市町村において税額を計算し、
それを各市民に賦課します。

『特別徴収』というのは、
会社から給料を受け取る
役員・従業員の住民税について
本人自身がお住まいの
市町村に納付するのではなく、
給与支給社である会社が
本人の給料から天引きして
各市町村に納める制度です。

つまり、市町村自らが
〇〇さんの税金を計算し、
納めさせるにもかかわらず、
その徴収管理は〇〇さんが
勤める会社に代行させるのです。

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メリット&デメリット

この『特別徴収』という制度は
市町村側からはメリットが
ありますが、
納税者である市民と
納付代行者である会社には
デメリットが大きいです。

こんな制度はさっさと
廃止してほしいものです。

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市町村におけるメリット

個人が納税するとなると、
今はお金がないから
あとで払おうといって
後回しにされたりしますよね。

会社はそんな決断はしづらいです。

それは滞納税金の発生を意味し、
入札や借入に赤信号が灯る
行為だからです。

そんな理由から、
個人と比べると
会社の納税管理は
比較的しっかりしています。

そのため、納付忘れということが
生じにくく、それは裏を返すと、
市町村からしたら徴収漏れが
生じにくいことを意味します。

また、滞納者への催促といった
手間も省けます。

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市民におけるメリット

市町村において
税の徴収が
捗るということは
滞納率の低下と
徴収事務の効率化が
実現できます。

それによって、
納税の公平性と
役所業務効率化による
歳出削減が期待できます。

滞納者が多くなると、
正直に納めるのが
ばからしくなるので、
その点ではきちんと
徴収できることは
メリットです。

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市民におけるデメリット

納める税金は同額です。

自分で納める「普通徴収」だと
年4回ですので、
『特別徴収』で毎月の給料から
天引きされる方が平準化されて
痛みは伴いにくいでしょう。

しかし、それこそが
最大のデメリット。

納税しているという意識が
希薄になります。

その証拠に、サラリーマンから
起業された方が口を揃えて
おっしゃるのが納税の不満。

実際の納付額を見ると
サラリーマン時代の方が
はるかに多額の税金を
納めていた方でも、
大きく減額された住民税の
納付に対して気分を害されます。

そうなると、その税金の使い途に
関心を持つことは必然の流れです。

そこに関心を持たせないための制度と
勘ぐられても仕方ないでしょう。

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会社のメリット

従業員が会社に隠れて
アルバイトをしていた場合、
その従業員のアルバイトを
見つけるきっかけになります。

勘どころのいい経理担当者なら
自社からの給料レベル以上に
賦課されている従業員について
副業を疑ったりします。

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会社のデメリット

給料計算において、
天引きする手間が生じます。

そして、天引きした住民税を
金融機関にて納付する手間が
かかります。

本来は市町村が行うべき
徴税業務を会社が法律によって
無償で代行させられていると
言い方もできますよね。

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最後に

マイナンバー制度が
スタートしています。

これによって、
市町村における
個人の納税管理は
容易になります。

市町村においては、
事業者にその作業を
代行させることなく
自己の責任において
住民税の徴収業務を
行ってほしいものです。

現実的には、、、
『特別徴収』の徹底を
図る姿勢が打ち出され、
逆に進んでいるわけですが・・・。

とりあえず、通知書はA4サイズで
統一してほしいっすね。

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【編集後記】
金曜日土曜日に更新ができず、
日曜にズレこんでしまいました。
まだまだバッファ時間が
不十分でした(-_-;)

【昨日の一日一新】
スタバ コールドブリューコーヒー

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❐石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。