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最近楽しみにしているTV番組があります。

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(神戸市中央区『KIITO』の展示より)

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フェアリー・フェザー(妖精の羽)

福島県の川俣町に”妖精の羽”と呼ばれる世界一薄い
シルクを生産する機織工場『齋栄織物』があります。

海外の安価なシルクが台頭し、最盛期の10分の1にまで
落ち込んだ中で、3代目の齋藤栄太さんは、生き残りをかけ、
髪の毛の6分の1という細さの絹糸を使用した
世界一薄いシルクの生産に挑みます。

その取り組みは困難を極めたそうですが、4年の歳月を経て、
見事に商品化に成功。
“フェアリー・フェザー(妖精の羽)”と名付けました。
桂由美さんのドレスに採用されたことで注目の的と成り、
ミュージカルの舞台衣装に使用されるなど、再評価されていきます。

JETROが開く海外のバイヤーとの商談会でも、
バレンシアガやダンヒルといった一流メーカーが
その生地を手に取り、高評価していきます。
バレンシアガのバイヤーは、前から世界一薄いシルクを
生産するこの会社のことを知っていたそうです。

この会社は、ニッチな市場でナンバーワンになることを
とことん追求して、活路を見いだされています。

そして今、齋藤さんはシルクの弱点を克服すべく、
新商品の開発に取り組まれているそうです。

シルクの弱点とは、
「シワになりやすい」
「ストレッチ性がない」
「家庭で洗えない」
この3点だそうです。

これらを克服するシルクが、そう遠くない将来に
我々の生活を変えてくれるかもしれません。

理想的な戦略モデル

戦略として、

① まず、強みを活かして、ナンバーワンを創出する

② 素材の弱点を克服することで新たなニーズを開拓する

という、2つのことを理想の順番で手をつけて成功されています。

①に成功することで、優れた技術力を世に示すことができました。

②から手をつけても、品質に疑問が生じるところですが、
①を先に成功したことで、その点がかなり解消されます。

中小企業における一つのモデルとなり得るでしょう。

この会社のことを知ったのはあるテレビ番組

私は、川俣町はおろか、福島県でさえ
足を踏み入れたことすらありません。

シルク製品もほとんど持っていません。

ではなぜ、この会社のことを知ったのか?

それは最近よくチェックしている
あるテレビ番組によって、です。

その番組の名前は、『日本のチカラ』といい、
関西地区では、朝日放送(ABC)で毎週日曜日の
朝6時から30分間、放送しています。

数ヶ月前、テニスの朝練に行こうとして、
何気なくテレビをつけたのがきっかけで
この番組のことを知りました。

中小企業基盤整備機構が協力しています。

そうです、小規模企業共済やセーフティ共済を
管理運用する機構です。

特定の業種に偏ることもなく、さまざまなジャンルで
こだわりの経営をしている企業をクローズアップする番組で、
過剰演出せずに淡々と進んでいく感じがまた好ましいです。

最近、スポーツ以外のテレビ番組を観る時間が
めっきり減りましたが、久しぶりに楽しみな
番組に出会えて、毎週日曜が楽しみです。

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【編集後記】
今日は朝から守口方面です。
9時の集合にクルマで向かいますが、
途中事故があっても大丈夫なように
5時に出発したら、7時前に到着。
近くのマクドでブログ書いてます。

【昨日の一日一新】
シャンテクレール クロワッサン

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。