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“特別”が義務とか、少しわかりにくい制度の話です。

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ネーミングの功

『ヱビスビール』(サッポロビール社)

晴れの舞台にこれほどふさわしいビールは他にありません。

“プレミアム〇〇”とか“〇〇プレミアム”なんていう
二番煎じ的な商品が出ていますが、
ネーミングがイマイチです。

既存の商品に「プレミアム」とくっつけて、
金色の缶にするっていうのは芸がないです。軽いです。

やっぱり、『ヱビス』という響きと
元祖ゴールド缶としての重さが
『ヱビスビール』にはあります。

“恵比寿様”は七福神として古くから崇められています。

その名を冠したことで、他のビールにない
“お祝いムード”があると思いませんか?

ちなみに、通常のビールではどの銘柄が美味しいか、
私的にはダントツで“黒ラベル”です。
このビールはコクがあって美味い。

しかし悲しいかな、最近スーパーなどであまり売ってません。
売っていても単品で、ケース販売はまず見かけなくなりました。

そのうち無くなってしまうのでは、と危惧しています・・・。

ネーミングの労

個人住民税の徴収方法は2つあります。

「普通徴収」「特別徴収」

個人が、自ら納付書によって納付する手続きを「普通徴収」
給与所得者(サラリーマン等)が給料受け取り時に天引きされ、
天引きした雇用主が納付する手続きを「特別徴収」といいます。

この「特別徴収」という手続き、実は雇用主の義務なんです。

給与を支給する場合には、特別徴収によることが
地方税法によって義務づけられています。

一方、現場では、従業員の出入りが激しかったり、
従業員自身が希望したり、事務手続きを嫌がったり、と
いった理由で「普通徴収」を希望される事業主が
決して少なくありません。

「普通徴収」にしておけば、天引きすることも
納付することもしなくて済むので、
事業主からしたら楽チンなんですよね。

そんな事業主に対して「特別徴収」という仕組みを説明し、
義務であることを理解してもらうのは我々の務めかも
しれませんが、総務省の方でもう少しネーミングを
上手にしてくれてたら、と思ってしまいます。

日常的に“特別”とつく場合、それ以外に“普通”があり、
どちらかというと“普通”が原則的な位置づけになりますよね。

だから、「特別徴収」という響きにたいして、
「そんなことせんでええわ。“普通”に従業員に
通知がいくようにして」と言われてしまいます。

ここ数年、「特別徴収」の徹底を各自治体から税理士に
プッシュしてくるのですが、だったらそのネーミングを
どうにかしてほしいな、と思う今日この頃です。

まとめ

新製品や新サービスをリリースする際には
自発的な視点からネーミングしたのちに
一旦立ち止まってその受け手が感じる印象を
慎重にリサーチすべきでしょう。

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【編集後記】
慌ただしくなってしまった12月末も
やっと落ち着きを取り戻しつつ、、、
来年12月に同じ目に遭わないように
明日は対策マニュアル作成です。

【昨日の一日一新】
スターバックス フィローネホリデーチキン

赤(パプリカ)と緑(ズッキーニ)が目に鮮やかで
味もとても美味しかったです!

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。