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立ち向かっても無力です。受け流すための仕組み作りが大切です。

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想定外は存在しない

猛烈に強い台風が接近したり、
気圧の谷で非常に強い雨が
降ることが予想されたり、
近年の気象予報の技術では、
完璧とまではいかないまでも、
ある程度の危険は事前に
察知されています。

このような環境下において、
もはや想定外という言葉は
通用しません。

想定していないとすれば、
それは想像力の欠如です。

まず優先すべきは人の安全

そんなとき、経営者として
まず優先すべきは従業員と
その家族の安全です。

とはいえ、業務が滞って
しまっては、お客様への
サービスが低下する
可能性も出てくるので、
経営者としては
悩ましいところです。

そんなとき、いつもどおり
出社してもらうことなく、
在宅で仕事してもらえれば、
会社としてもハッピーですよね。

だけど、これって、
災害に直面してからでは
遅いんです。

日頃から、こういった事態が
起きることを想定して、
仕事の仕組みを構築して
おかなければいけません。

逆に、台風がやってきても、
「よし、明日から在宅に切り替える。
家で普段と同じ仕事を行ってくれ」
って切り替えができると素敵ですよね。

経営者の方は、自ら積極的に
仕組み作りを考え、
従業員の方は、経営者に
その意向がないようであれば、
職場環境の改善を
訴えていきましょう。

何か起きてからでは遅いです。

次にモノの安全

また、モノの在庫を持つ会社であれば
在庫が被害を受けないかどうかも
非常に気がかりになることでしょう。

ただこれも、暴風雨が来てから
在庫の保管状況の確認を
しているようでは遅いです。

増水した影響を見に田んぼにいって
被害にあう方のニュースを見て、
「なんであんなときに、、、」と
感じる方は多いでしょう。

保管状況の確認も同じことです。

暴風雨が来てからできることは
多くありません。
それに危険も伴います。
日頃から、それを想定した
在庫管理がなされていないと
いけません。

逆に、台風がやってきても
「え、台風?あぁ、それなら
大丈夫ですよ。」くらいに
在庫を保管できていると
素敵ですよね。

自然災害がやってきても、
自社の商品や製品に問題が
生じないような保管状況を
常に保つことが大切です。

そのためには、そうした状況を
想定した在庫保管のルールを作り、
それを社員みんなが愚直に遂行する
組織力が必要です。

こうした風土を作り上げるのは、
一朝一夕では難しいでしょう。

日々の朝礼や会議において、
凡事徹底をやり通すことが
大切です。

まとめ

従業員の労働環境の改善にせよ、
在庫保管のルール作りにせよ、
何事も準備が大切です。

ことが起きてから手を考えていては
文字通り、“後手後手”に回ります。

“先手先手”で手を打ち、
すべて“想定内”で
進めていくことは
可能です。

それができるかどうかは、
経営者の腹づもり一つです。

経営計画を策定する一番の目的は、
『先見経営』であり、
そのための『先行管理』なんです。

計画を立案するとなると、
つい売上げや利益について
意識が集中しがちですが、
売上や利益にだけ
先手を打つのではなく、
リスクに対しても
先手を打っていきましょう。

経営計画を立案していく中で、
さまざまな課題に直面します。

なぜなら、3年後、5年後といった
将来について、真剣に議論するからです。

この、日常を忘れる時間こそが
こうした先行管理のために
必要な時間です。

日常業務で忙しいからこそ、
そこからむりやり離れて
俯瞰的に見る時間を
作る必要があるのです。

古来の戦の場面で、将軍や軍師が
陣地深くの松明の前に集まって、
侃々諤々の議論をするかのように、
会社の戦略や未来について、
議論する場が大切です。

経営計画の策定は、
そうした時間を持つために
最適な取り組みです。

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【編集後記】
冒頭の写真は加東市にある闘竜灘。
雨のあとはその迫力に圧倒されます。
通常の雨でも冒頭の迫力ですので、
大雨の時にはどうなっているのか、
気になるところです。

【昨日の一日一新】
車検見積もり・申込み

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。