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光熱費やカード払いの燃料費など、について。

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本来やるべき方法

8月分の電気代が9月に口座から引き落とされる

これってよくある動きです。

利用実態と支払いがズレるケースです。

スクリーンショット 2019 01 16 23 23 12

これを会計データとして入力する際に
8月の日付(例えば31日)で入力するか、
9月の口座引き落としの時点で入力するか、
という問題があります。

<前者>

スクリーンショット 2019 01 16 23 26 44

<後者>

スクリーンショット 2019 01 16 23 26 52

どちらが正しいかというと
前者が正しいです。

しかし、前者による場合には

8月31日
水道光熱費 ×× // 未払費用 ××

9月(引き落とし日)
未払費用 ×× // 普通預金 ××

という風に、2つのデータを
生成することになります。

スクリーンショット 2019 01 16 23 27 35

これが後者によると

9月(引き落とし日)
水道光熱費 ×× // 普通預金 ××

という風に1つのデータ生成だけで
完結できます。

スクリーンショット 2019 01 16 23 27 42

そこで、煩雑さを理由に
後者の処理方法を
採用している会社も
まだまだ多いです。

その場合のデメリットは、
その月に本当に使った(消費した)
電気代や水道代が反映されない
(一月遅れで計上される)というもの。

具体的には、毎月の利益の計算が
正確性を欠くことになります。

毎月ほぼ一定だし気にならんよって場合には、
それほどのデメリットではないかもしれません。

一方、後者の処理はシンプルで
担当者の負担が軽いうえにミスが
おきにくいメリットもあります。

このようなバランス関係を理解したうえで
後者を選択することは否定しません。

けれども、1年間の成績を確定させる
決算だけは最低限きちんとしたいです。

後者のパターンでいくと
正しい計測が行えていません。

その結果、会計情報も実態を反映しない
まがいものということになります。

スクリーンショット 2019 01 16 23 28 57

これはなんとかしないといけません。

そこで、4月に支払うもののうち
3月末日までに発生しているものは

〇〇費 ×× // 未払費用 ××

として処理します。
(3月決算の会社の場合)

すると、1年間の合計値としては
正しい数値が計測できます。

スクリーンショット 2019 01 16 23 29 05

今日の議題はこのあとについて、です。

翌期になって

決算が終わって次の期に入ります。

4月に支払いがあるもののうち、
前の決算で未払処理したものを
どう扱うか、です。

未払計上した費用を支払った場合、

未払費用 ×× // 普通預金 ××

とするのが通常の流れです。

そして、今度の3月にふたたび
4月支払分を未払費用で処理すれば
正しい数値が計測できます。

スクリーンショット 2019 01 16 23 32 18

しかし、このやり方だと
思わぬ弊害が生まれます。

それは、月次比較(月ごとの比較)が
できなくなるという点です。

上記のとおりに処理をすると

4月はその費用が計上されません。
5月以降は支払いに応じて
費用が計上されます。

スクリーンショット 2019 01 16 23 33 04

実態はというと、4月も5月も6月も
そのサービス提供を受けているにも
かかわらず、です。

これでは会計情報が会社の実態を
反映しているとはいえません。

そこで、4月の支払時にあえて

水道光熱費 ×× // 普通預金 ××

と処理して、未払費用を
残しっぱなしにします。

スクリーンショット 2019 01 16 23 33 52

こうすることで、4月以降の費用の
月次比較が可能になります。

スクリーンショット 2019 01 16 23 34 00

ひずみは生じる

翌期に入って、ふたたび
支払いベースで入力していくと
12回の支払いで12回分の経費が
データとして入力されます。

で、その次の年の4月の支払いは
3月分だよねってことで
また未払計上の処理をすると
13回分の費用が計上されます。

スクリーンショット 2019 01 16 23 34 10

あれ、どこがおかしいのか、、、

そう、それは4月分です。

前年に未払で計上したにもかかわらず
ふたたび今年計上したことで
ダブってしまっています。

これをなんとかしないといけません。

そこで、次の3月の決算のときに

未払費用 ×× // 水道光熱費 ××

とデータ入力します。

これによって、前年の決算で
計上されていた未払費用は
解消されます。

もともと、4月に支払った水道光熱費は
前の決算ですでに計上していたので
このデータ入力によって
4月に支払ったときに入力した
水道光熱費を年間計測額から
マイナスします。

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なぜなら、前の決算のときに1回、
4月の支払時にもう1回、と
計2回計上されていたからです。

これで、月次比較も、年間トータルも
ズレることはありません。

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気持ち悪いのはすでに4月に支払った
「未払費用」の残高が来年3月まで
残りっぱなしになるという点です。

この状態を受け入れてでも、
月次比較に有効性を持たせたい

というのがわたしの持論です。

毎月未払計上するのが
理想なんですけどね。。。

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【編集後記】
金曜日に予定していた人間ドックは
諸般の事情で延期にしました。
人生初の胃カメラに
ビビったわけではありません。
のっぴきならない理由です。

【昨日の一日一新】
NakazakiCoffee WinterBlend

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。