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簡易課税にしとくべきだったというときのリカバリーについて。
![XT2G1606.jpg XT2G1606](https://ishitax-blog.jp/wp-content/uploads/2019/01/XT2G1606.jpg)
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目次
課税事業者と納付額
基本的には2年前の売上(課税売上)で判定します。
個人事業者の場合、2017年の売上について
(非課税売上は除き、免税の輸出売上は含めて)
集計した金額が1,000万円を超えていたら
2019年は「課税事業者」という立ち位置になります。
お客さんから預かった消費税を2020年3月に
税務署に納める必要があります。
このときに、仕入れ(経費)について
相手先に支払った消費税を差し引いて
残った分だけ納税するのが
消費税の基本的な仕組みです。
これを算式で表現すると
![スクリーンショット 2019-01-09 9.05.39.png スクリーンショット 2019 01 09 9 05 39](https://ishitax-blog.jp/wp-content/uploads/2019/01/79257c63b362e1f183811c7e79ce05a6.png)
こうなります。
簡易課税制度
上記算式の「支払った消費税」ですが、
この集計はなかなか骨が折れる作業です。
そこで、2年前の売上が5,000万円以下の
事業者については『簡易課税』という
簡便的な制度が設けられています。
この制度は、「支払った消費税」をいちいち集計せず、
売上で「預かった消費税」のうちの一定割合を
「支払った消費税」として差引いていいというもの。
算式で表現するとこうなります。
![スクリーンショット 2019-01-09 23.22.29.png スクリーンショット 2019 01 09 23 22 29](https://ishitax-blog.jp/wp-content/uploads/2019/01/c65965e2ff9e254a13e01f44266fef25.png)
多くの事業者の場合、この一定割合が
現実的な割合と比べて高めになることから
一般的には『簡易課税』を選択した方が
得になる(納税額が少なくて済む)と
されています。
(当然、選択しない方がいいケースもあります)
だったらこの『簡易課税』を使って
税額を計算したいところですが、
この『簡易課税』を使うには
届出手続きが必要です。
それは「前年の末日までに届出書を提出」
することで成立する手続きです。
ということで、2017年の売上が
1,000万円超5,000万円以下で
2019年から消費税の「課税事業者」に
なる場合に、2018年中に届出手続きを
していない事業者は『簡易課税』を
使うことができません、原則的に。
ただし、なんとかキズを最低限に
抑える方法がなくはないです。
それが「課税期間の短縮」という
手続きです。
課税期間の原則と短縮
「課税期間」というのは確定申告の
対象期間(時間単位)のこと。
個人事業者なら1~12月の暦年、
法人なら事業年度を原則とします。
が、これを1月ごと、もしくは3月ごとと
短く区切ることができます。
個人事業者が3月ごとに区切る場合、
1~3月、4~6月、7~9月、10~12月の
4つの課税期間が暦年の中に生まれます。
本来は1年に1回でいい(消費税の)確定申告を
年に4回もしなければならなくなります。
これだけだと面倒な話ですが、
『簡易課税』の手続きを忘れた場合には
この「課税期間の短縮」がリカバリーに
有効です。
『簡易課税』を選択するためには
「前年の末日までに届出書を提出」
する必要があると書きましたが、
正確には「前課税期間の末日」
までなんです。
原則どおりであれば、課税期間の末日は
年に1回しかやってきません。
が、3月ごとに短縮すれば、
年に4回も末日がやってきます。
つまり、、、
↓
「課税期間の短縮」の届出をする
↓
2019年4月以降は3月ごとに課税期間が短縮される
↓
2019年3月末日までに『簡易課税』の届出をする
↓
2019年4月から『簡易課税』が適用される
という風に、キズを3ヶ月だけで
くい止めることができます。
起こりたくない話ではありますが、
もし起きてしまった場合に備えて
知っておきたい知恵の一つです。
ちなみに、いったん課税期間を短縮した場合、
2年間はそのままで過ごす必要があります。
(すぐに1年周期には戻せません)
また、『簡易課税』を選択した場合、
2年前の売上が5,000万円以下の課税期間は
“必ず”『簡易課税』で納税額を計算しないと
いけないことも注意しましょう。
そして、それぞれにおいて、その選択をやめるには
不適用(取りやめ)の届出が必要になります。
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【編集後記】
予定が詰まり気味ではありますが、
昼間のテニス練習で気分転換。
過去数年で最高精度のドロップボレーを
放ったものの、驚異の反応で切り替えされて
カリスマコーチの底力を思い知った90分でした。
【昨日の一日一新】
XF35mmをもって旬香唐へ
みずほ(新幹線)
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❐石田修朗税理士事務所HP
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石田 修朗
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