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光があたるのを待つのではなく、自ら発信することが大切。

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減少の一途を辿る税理士試験受験生

税理士試験の受験者数の減少に
歯止めがききません。

税理士試験の主要科目である
簿記論と財務諸表論における
過去11年の受験者数の推移は
以下のとおりです。

スクリーンショット 2016 10 20 16 09 54

(第55回〜第65回まで)

他の科目も簿財と同様に、
受験人数を減らしています。
(国税徴収法だけは増加中です)

日本税理士連合会では、
税理士のことを広く
知っていただくために、
動画や学生向けの
パンフレットに加えて、
10月からWebコミックの
配信もスタートしています。

税理士となるには | 日本税理士会連合会

内容はさておき、税理士という仕事の
認知度を高めようという動きが
具体的に出てきていますね。

こうした取り組みは、受験者数の減少と
なんらかの関連があると思われます。

減少現象の理由を考察する

「税理士」という資格の
認知度が低いことは明らかです。

しかし、認知されていないこと
以外にも、受験者数の減少要因は
あると考えています。

受験世代人口の減少

まずはなんといっても
人口バランスの変化です。

税理士試験の受験世代は、
20代半ば〜50代が
その大半を占めます。

ここに平成26年時点での
世代別人口データがあります。

統計局ホームページ/日本の統計 2016−第2章 人口・世帯

(リンク先がうまく表示されないので
スクリーンショット追加しておきます)

スクリーンショット 2016 10 20 15 56 14

20歳から60歳までの
世代別人口比較グラフを
作ってみました。

スクリーンショット 2016 10 20 15 58 59

総務省統計局では
エクセルデータで資料を
ダウンロードできるので
加工しやすくて便利ですね。

ちなみに、当時48歳は
1966年生まれです。

この年は、いわゆる丙午(ひのえうま)で、
気性が激しい子が生まれるという迷信が強く、
出生数が著しく低かったのですが、
当時41歳(1973年生まれ)をピークに、
人口は減り続けています。

そりゃ、受験者数減りますって。

受験者数減少の原因として、
まずスポットをあてるべきは
税理士資格の認知度ではなく、
受験者人口の減少でしょう。

税理士数の増加と激化する価格競争

税理士は個人事業です。

定年という概念はなく、
かなり高齢になっても
業務を続けている
税理士は多いです。

税理士会の研修などでは、
足元のおぼつかない人も多く、
研修委員は会場選定に
歩きやすさを考慮するとか・・・。

そうなると、税理士の数、
税理士事務所の数は
増加していきます。

そして、税理士事務所が
飽和状態にある大都市圏を
中心に、価格競争の様相を
呈していることもあり、
将来性が低い市場と評価され、
敬遠されるのかもしれません。

「低価格で勝負しない」と決断すれば、
価格競争には巻き込まれません。

なんでもかんでもほしがると
低価格で受注してしまい、
負のスパイラルに
突入してしまうのです。

なくなる仕事にランクイン

他にも要因はあります。

ITの発展によりなくなる仕事として、
「税務申告書代行者」
「簿記、会計、監査の事務員」が
見事にランクインしています。

スクリーンショット 2016 10 20 16 31 18

ThinkTimeより)

たしかにITの発展により
なくなる業務はあれど、
税理士という仕事自体は
なくならないと思いますが、
こうした報道の影響も
少なからずあるでしょう。

「税理士」っていい仕事だね、と言われたい

先ほど、リンク先を案内しましたが、
日本税理士連合会では
税理士という仕事について
発信をしています。

しかし、根本的に限界があります。

世の中に魅力ある税理士が増え、
税理士の魅力が発信されなければ、
税理士を目指す若者は
増えるはずもありません。

そのためには、「税理士」以外の
個性(キーワード)をもつ人が
増えることがポイントでしょう。

そのキーワードは、
「カレー」かもしれないし、
「写真」かもしれません。
「トライアスロン」や
「ディズニー」「イクメン」と
いうことだってきっとあるでしょう。

「税理士」を知らない人は、
「税理士」という言葉の
アンテナをはらないし、
検索もしません。

「税理士」以外の情報から
「税理士」という言葉を知り、
「税理士」について関心をもつ。

こうした流れが生まれないと
税理士が認知されることは
難しいです。

それにはTVやWebでの発信も
有力なツールですが、
中学や高校への租税教室や
就職支援の取り組みも
意味はあるでしょう。

TVや就職支援は自分一人では
できませんが、Webでの発信は
自分一人でできます。

わたしがブログを継続する
理由の一つは、フィルターの
かかっていない、「税理士」の
ナマの声を届けたいからです。

自分が人生を懸けた資格ですので、
当然わたしは「税理士」という資格に
愛着がありますし、誇りもあります。

だからこそ、この資格の魅力を
知ってもらいたいですし、
目指す人がどんどん増えて
活性化することを願っています。

自分の仕事が広く認知され、
憧れられるようになると、
きっと気持ちいいですよね。

「ライバルが増えるとしんどいから、
今の流れがいいんじゃない?」という
同業者もいますが、ライバルが増えて
食べていけなくなったら、それは
自分の力がその程度だっただけのこと。

世の中から淘汰されても
仕方ありません。

もちろん、そうならないために
インプットに励みますし、
そのために最適の手法である
アウトプットにも
力を入れていきます。

そんなことを考えながら、
日々ブログを書き、
教壇に立っています。

ブログを見て、講義に出て、
「税理士っていい仕事だな」と
思っていただけると嬉しいです。

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【編集後記】
今日は三田市にて打ち合わせ。
帰路、高速の入り口の手前に
プレミアムアウトレット。
いい立地していますね。
つい立ち寄ってしまいました。

【昨日の一日一新】
スタバ プレッツェルマロン

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。