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第69回でくやしい思いをした消費税受験生にお薦めの書籍を紹介します。
(9月から学習を始めた方はGWあたりで読むのがお薦めです)
また、計算のスピードアップを図りたい方にお薦めの本も併せて紹介しています。

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第69回の結果を受けて

第69回の税理士試験の結果発表がありました。

消費税は7,451名の方が受験されて
合格者は884人。
合格率11.9%と、他の科目よりも
やや辛口の結果となりました。

くやしい思いをされた6,567人の方、
そして第69回での受験を断念せざるをえず、
7,451人の中に入ることができなかった方も
いらっしゃると思います。

第69回の試験に向けて、
4月までひととおり学習したものの
結果が出なかった人はおそらく
7,000人くらい、いやもっとかも。。。

この中からいったいどれくらいの方が
第70回での合格に向けて
始動されるかはわかりませんが、
「消費税法」は実務においても
とても役に立つ受験科目ですので
一人でも多くの方が再チャレンジを
してほしいと思っています。

さて、そうした再チャレンジの方に
とてもお薦めできる書籍を
今日は紹介していきます。

もちろん、実務書として
とても参考になるのですが、
受験という視点からみても
出色の2冊です。

ぜひ、年末年始のスキマ時間の
お供にしてやってください。

納税義務判定の強化にお薦めの本

「消費税 中小事業者の特例パーフェクトガイド」(ぎょうせい)

税理士会の研修などでもご活躍の
金井恵美子先生の著書です。

数年前までTACで消費税を
担当してされていました。

この書籍は、タイトルどおり
中小事業者の特例について
詳細に記されたものです。

簡易課税や他の規定もありますが
やはりメインは納税義務の特例。

特定新規設立法人の免除特例の章では
「非支配特殊関係法人」についても
言及されています。

事業承継がらみの特例の説明では
TAC教材と同様のタイムテーブルを
用いて具体的に解説されているので
TAC生は特に相性がよいです。

受験経験者が納税義務の特例について
ひととおり確認するのに最適な書籍です。

事例理論対策にお薦めの本

「消費税調査における是否認の接点」(大蔵財務協会)

こちらは国税庁に長年いらっしゃった
和氣光先生の著書です。

様々な事例について、
A社の対応とB社の対応を載せたうえで
なぜ片方は是認だったのに
もう片方は否認されるのか、
というスタンスで、
各事例における要件が
わかりやすく整理されています。

とくに近年本試験で出題されている
「取引事例問題」対策として
定期的に目を通したい書籍です。

税理士試験序盤の方にお薦めの本

こちら、実務書ではありませんが、
税理士の脇田弥輝さんが出された
「世界一優しい電卓の教科書1年生」

これも税理士受験生(特に初期の方)に
おすすめです。

タッチタイピングのスピードを速めるよりも
ショートカットキーを覚える方が
エクセル操作は速くなりますよね。

この本は電卓における
ショートカットキーを
体系的に学べる感覚です。

受験が終われば電卓を叩くことも減りますが、
受験と電卓スキルは切っても切れない関係です。

一つでも二つでもスキルが手に入れば
それは計算問題において大きな武器となります。

受験生活の終わりがまだ先にある方は
この本でスキルを学んで
計算問題のスピードアップを
実現させましょう。

まとめ

専門学校の教材はどうしても
各テーマを掘り下げていく、
縦構造になっています。

しかし、ときに受験問題では
横断的な思考が求められることも。

そうした弱点を補うために
答練などの総合問題演習が
あるわけですが、
演習だけでは不安な方はもちろん、
さらに飛躍したい方にも
今回紹介した書籍はお薦めです。

冒頭にも書きましたが、
今年から勉強を始めた方には
未学習論点が多く収録されています。

それを気にせず読み飛ばしながら
読める人は今から読んでいただいても
じゅうぶんに効果があります。

未学習論点が気になってしまう方は
ひととおりの学習が完結するGWあたりで
総復習を兼ねて読んでいただくのがよろしいかと。

良書を読んで、第70回での合格を
より確実にしていきましょう。

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【編集後記】
今年はあたたかな冬が続いています。
過ごしやすいのはいいのですが、
雪景色もみたい今日このごろです。

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。