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開業当初に受けたアドバイスを聞き流していた話。

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プロフェッショナル

「プロフェッショナル」の語源は知りませんが、
通常は「専門家」という意味で使われる用語です。

そして、そこには「それでお金を稼ぐ人」という
意味も付帯されています。

「税理士」は「税務のプロフェッショナル」
「税金に関する業務でお金を稼ぐ人」という
位置づけでまちがいないと思います。

開業当初にいただいたアドバイス

「独立して税理士事務所を開業しました」
「専門学校の講師もやっています」

開業当初、同業者にこのように自己紹介すると

「はやく事務所だけでやっていけるようにならないとね」
「すぐに事務所だけでやっていけるようになるよ」

というアドバイスをいただくことが多かったです。

そして、ときには税理士業界の大先輩から

「講師とかやってるから事務所の仕事が増えないんやで」

というありがたい?アドバイスもいただきました。

収入がなければ死にものぐるいで
仕事を獲得しようとします。

講師業と並行していると
その熱量が足りない、
だからいつまでも税理士業で
生計が立てられないんだ

というロジックです。

直接「講師続けたら本業で甘えが出るぞ」と
講師の先輩(この方は順調に売上を伸ばし
事務所が拡大しているバリバリの方)にも
言われたこともあります。

こうしたアドバイスはたしかに一理あるでしょう。

ただ、独立時のわたしの頭の中はシンプルに
「講師業で生活に必要なお金を稼ぎながら
税理士業をやりたい業務で拡充していく」
というものでした。

当時、すでに講師業もプロフェッショナルとして
10年以上継続していた仕事だったので、
副業ではなく複業という意識でしたし、
生計が立たずとも少しでも稼いでいたら
プロなんだから大丈夫、と
自分の中で強がっていました。

とはいえ、開業当初は税務の仕事が
ない状態に焦ってしまい、
本来はやりたくない業務まで
引き受けたこともありました。

でも、やりたくない業務には
最大限のパワーを発揮する
モチベーションが湧いてこないため、
ご依頼いただいた先方に失礼です。
その業務を主戦場とする税理士事務所に
行っていただくことが最適です。

このような判断ミスもした結果、
独立当初に漠然と考えていた並行戦略は
まちがってないなと確信できたので、
それもいい経験と今は思っています。

チャンスの糸を掴むために

いただいたアドバイスを素直に受け入れていたら
今とはちがう道を進んだことはたしかですし、
その先にひろがる景色はまちがいなく
今と異なっていることでしょう。
でも、どんな世界かはわかりません。

現実には、いただいたアドバイスは
「そうですよねー」と聞き流して、
信念を曲げずにやってきた結果の
今の状態しかわからないのです。

粘りづよく理想を狙い続けた結果、
支援したいと思える顧問先と
良い縁と報酬をいただき、
日々の仕事にやりがいを感じていて、
(不安はありますが)満足しています。

税理士として開業して税務の仕事がなければ
当然のことながら焦ってしまいますし、
生計を立てるために望まない業務に
頼ることも出てくるでしょう。

ですが、リスクを負って独立するならば
やりたい仕事を獲得するという気持ちは
粘り強く持ち続けてほしいです。

再現性のある戦略じみたことをしていないので
ぼんやりとしか言えないのですが、
責任をもってきちんとサービスを提供していれば
神様はちゃんと見てくれていて、チャンスの糸を
ときおり垂らしてくれます。

それを逃さずに掴んでいけば、
少しずつ少しずつ理想の状態に
近づけるはずです。

チャンスの糸が垂れてきたそのときに
強い気持ちが維持できてなかったら
掴み損ねてしまうかもしれません。

理想の状態をイメージし続けることが
めちゃくちゃ大切です。

そのための手法として
日記であったりブログであったりで
考えを文字に起こすことは効果的です。

独立を予定されている方には
周囲のアドバイスも大切ですが
自分の中にある気持ちを
大切に守ってほしいです。

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【編集後記】
昨日は税理士である友人とランチに。
個性的な道を進む友人との近況報告は
いつも刺激が多くて楽しい時間です。

【昨日の一日一新】
Y’S

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。