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孤高の左官職人の書籍を紹介。

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職人は臆病であれ

昔、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で
一人の左官職人の存在を知りました。

その人の名は 挾土秀平さん。

とても偏屈そうで、厳しそうで、ややこしそうな
反面、左官に対する真摯な姿勢が伝わってきました。

とくに、番組の終盤でおっしゃっていた
「職人は臆病であれ」というフレーズが
とても印象的でした。

現場でも臆病に徹する。何度も材料を作り直し、試す。
自分自身に問いかけるように「大丈夫か」とぼやく。
そのウラには、自信過剰になれば必ず落とし穴に落ち
る、という強い思いがある。常に不安を抱えることで、
感覚が研ぎ澄まされ、良い仕事が出来る、と挾土は語る。

(NHK公式HPより)

その挾土さんの著書『のたうつ者』を偶然
ふらりと入った書店で発見しました。
たまにはamazonから離れてみるものですね。

職人として大切なこと

この本では、若いころにあった久住章さんという
天才左官との出会いが紹介されています。

久住さんは日本中から集まってきた腕利きの左官に、
惜しげも無く自分の持てる技能を教えていた。
「これはオレが消化した過去のもの。
教えたって、また生み出せばいい」って。

1980年代にこういった考えを持たれていたのは
すごいですね。そう簡単なことではないです。

しかし、今は様々な情報が瞬時に共有される時代です。
自分一人で囲い込んでも、優位性はすぐにゼロになるでしょう。
むしろ、オープンにした方が新しいものへの探求心が
研ぎ澄まされ、いい循環が生まれるのではないでしょうか。

また、本の中にこんなフレーズがあります。

会社の中で、これ以上、人を憎んでいたのでは、
とても『人間の自然』=「すこやかで自由な心」など
得られない。そして「すこやかで自由な心」がなければ、
職人の仕事はうまくいかない。

環境、状況を選ぶことの大切さですね。

とくに職人として仕事をする場合には、心の健康が
その仕事の精度に大きく影響します。

いい仕事をするためにも、環境を整えることが必要です。

ではでは。

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【編集後記】

会計事務所業界が繁忙期になり、
会計事務所にお勤めの方々は
疲れがたまるころだと思います。
メンタルだけでも上手に
休めてくださいね。

【一日一新】(週末の主なものを)

Ciccia
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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。