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財務諸表論(税理士試験)受験シリーズです。

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(神戸国際会館)

本業で使う建物は有形固定資産

会社所有の建物があるとします。

その建物は、通常、その社の貸借対照表の資産の部の
固定資産の区分の中の有形固定資産の欄に記載されます。

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簿記検定など、会計の勉強をしていると、
土地や建物は有形固定資産に“必ず”表示すると
いう誤解があるようなので、詳細を説明します。

建物の表示は本業か否かで異なります

有形固定資産とは、営業の用に供するため、長期にわたって
使用することを目的として所有する有形の資産、のことをいいます。

この、“営業の用に供する”とは、文字通り、
会社の営業活動(本業)のために使われることを
意味します。

したがって、会社がその本業のために使用する建物は
有形固定資産の区分に表示しますが、投資目的(賃貸料
収入や値上がりによる売却益目的)で所有する建物は
有形固定資産の表示することはできません。
同じ固定資産の区分の中の投資その他の資産の欄に
“投資建物”という表示科目で表示します。

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※ 不動産投資が本業の場合はこのとおりではありません。

受験上の狙い目はココ

なお、この“投資建物”にかかる減価償却費は
販売費及び一般管理費には表示せず、
営業外費用の区分に“投資建物減価償却費”と
して表示します。

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受験上はここが狙い目ですね。

①“減価償却費”・・・複数の資産のものをまとめて表示
②“投資建物減価償却費”・・・投資建物にかかるもののみ

①は、複数の資産について計算しなければ正解となりません。
②は、投資建物についてのみ計算すれば正解となります。

試験では、時間・リスクの双方から、
②を優先して解くべきでしょう。

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【編集後記】
ATPツアー(男子テニス)はいよいよ
アジアシーズン開幕です。
今週はマレーシア開催です。
第1シードの錦織選手は快勝で3回戦へ。
優勝してポイントを稼いでほしい気持ちと
万全の体調で来週の東京に参戦するために
あまり無理してほしくない気持ちが
私の中で闘っています・・・。

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。