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兵庫県には、素晴らしいテニス施設があります。
(ビーンズドーム@三木市)

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一万時間の練習の内訳

一般的にある分野のエキスパートになるためには
一万時間の練習が必要だと言われます。

学生時代から熱中しているテニスですが、
ざっと計算してみるとまだ4,000時間程度。
まだまだエキスパートにはほど遠いです・・・。

先日、その一万時間の練習時間について、
「導入期」「専門期」「発展期」という
3段階に分けられる、という話を読みました。

「導入期」

上達の最初のステップで、専門期の厳しい練習に耐える
意欲を育てる。専門的な知識や技術を身につけるよりも、
練習そのものが楽しく、夢中になって取り組む「快体験」を
することが主眼になる。

「専門期」

「成功体験」や「(夢中になる)フロー体験」を積むことが
重要なため、その人の習熟度合いに合わせた難易度の課題を
練習することが非常に大切になる。

「発展期」

上達の最終段階。
基礎基本を越えて、自分の個性的なスタイルを確立し、
発展させる。選手や生徒が指導者から距離をとって
自立的に成長することが大切なので、指導者は
コーチというよりもアドバイザー的役割になる。

なるほど、これはたしかに納得です。

たいていの場合、新しいことにチャレンジする際には
この3段階があるように思います。

「導入期」はデリケート

そして、親が子どもに習い事をさせたり、勉強を教えたり
するときにないがしろにしがちなのが「導入期」ですね。

とくに、親ができること、知っていることを教える際には
この仕組みをしっかりと理解しておくことが必要です。
最初にワクワクすることやビックリすることがなければ、
子どもの関心なんて続かないですよね?
関心が続かなければ、上達なんてしませんよね?

つまり、何気ない「導入期」に快体験を経験しておくことが
上達への強い願望・欲求となり、次からの推進力を生みます。

この「快体験」を経験させることが大切だなぁ、と
息子と祖父母を連れて訪れた京都の梅小路公園で感じました。

うちの父親は理論的アプローチの好きな人で、
コミュニケーション能力に長けた方ではありません。

鉄道に関する知識も圧倒的なのですが、いかんせん理論的です。

幼少期に鉄道に関する施設によく連れて行ってもらった記憶があり、
感謝しているのですが、構造的なことや歴史的なことについてなど、
いささか理屈っぽい楽しみ方だったんです。
だからかどうか分かりませんが、私は鉄道に対して
それほど愛着を持つことができませんでした。

「うわ〜」とか「おぉ〜」「すごいね〜」なんていう
直感的な楽しみ方を最初に経験していれば、
そうした理屈的なアプローチに対しても、
もっと積極的に関心をもったのかもしれないな、と。

わたしも、息子にテニスを教えるとなったら、最初から
いろいろと理屈っぽいことを言ってしまいそうなので、
この本との出会いはとてもよかったです。

「快体験」を経験せずにスパルタは耐えられない

これは、スポーツや教育など、さまざまな状況で言えることでしょう。

最初から「あーだこーだ」と言われても楽しいことなんてありません。

まずは楽しく参加して「快体験」をたくさん経験して、
このあと進むためのパワーをためていきましょう。

そして徐々に、質の高い練習や難しい問題演習などを取り入れて、
困難を乗り越える喜び「自己効力感」を持てるように進めます。

そうすれば、困難に直面しても「やる気」を失うことなく
立ち向かっていけることでしょう。

最終的な「発展期」になると、自身での「探索」と「熟考」が
求められます。

この探索や熟考がなければ、判断力や修正能力が身につきません。

スポーツでいえば大会や試合の局面で、勉強でいえば試験の局面で、
想定外の事態におちいったときに、軌道修正できる人は強いです。

プロ野球で名投手といわれる先発ピッチャーは、
調子が悪くて序盤に打たれても、すぐに修正して
後半しっかり抑えて試合を作ることに長けています。
ダルビッシュ投手なんて、まさにその典型です。

この本で学んだこと

指導者の立場から考えると、スポーツに限らず、勉強においても、
初心者を指導する際には、いきなり専門的なことを教えたりせずに、
「へぇ〜」とか「なんで〜」といった驚きや疑問を持ち、
それに対して「なるほど」「そーなんだ」と納得する快感を
体験させてあげることが、一見遠回りのようで、実は結果的に
上達に繋がるということになるでしょう。

仕事のみならず趣味の世界でも、いろんな場面で、
初心者と対峙することがあります。

「仕事だから」「趣味だから」と区分けすることなく、
まずはこの3段階的アプローチを意識してみたいです。

そして、自分が初心者として物事に取り組むときにも、
この考え方を知っておくと焦らずにマスターしていけますね。

では。

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【編集後記】

昨日は父の日母の日合体企画で
祖父母を連れて京都へ。
帰りに覆面パトカーを追い越しかけて
ヒヤリとしました・・・。
追越車線に遅い古い型のセドリック。
怪しいなという勘が働き、横に並んで
抜かしかけたところで目視で覆面と認識し、
減速して事なきを得ましたが、
せっかくの一日企画の終わりに
いやな思い出を作るところでした。
ふぅ〜、危なかった・・・。

【昨日の一日一新】

モリタ屋
梅小路公園
京都水族館

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。