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計算表(仮計表)を使わずに解くときにしておきたい工夫の紹介です。
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目次
みんなが気になる計算表の是非
ここ数年、TACが「答案用紙への直接記入」を
推していることもあってか、消費税の第2問、
いわゆる計算問題の解き方について
「計算表を使うべきか否か」についての
意見を求められます。
結論は「自分で決めようよ」です。
どちらも一長一短です。
いずれを選択しても
そのメリットの恩恵を受けつつ
付帯するデメリットを受け入れる
のには変わりありません。
計算表を使えば
<メリット>
・資料を用紙一枚にまとめていける
(資料を整理しやすい)
・解き直しのときに時間が短縮できる
(仮計表を作れば解き直したも同然)
<デメリット>
・時間のロス
(同じ数字を2回書くことになる)
計算表を使わなければ
<メリット>
・時間の短縮
<デメリット>
・答案用紙各所へのその都度転記がたいへん
(答案用紙をひたすら行ったり来たりする)
・解き直しのときにサボれない
こうした特徴を踏まえつつ、
自分に合う方法を選ぼうよ、と
講義ではお伝えしています。
直接記入方式でおさえるべきコツ
細工をする
直接記入方式を実行する際の
デメリットの1つである
「都度転記のたいへんさ」を
軽減したいです。
そのために効果的なのが
答案用紙への細工、です。
ちょっとした細工を施すことで
行ったり来たりの作業負担が
少しだけ軽減できます。
少しだけ、ね。
わたしが受験するなら
こうするかな、という
実例を紹介します。
TACのとある回の上級演習の
答案用紙を使っています。
細工の実例
まず、答案用紙のてっぺんを
ホッチキスで止めます。
ズーム
そして、そこにギュギュッと
折り目をつけます。
これで終わりではなく、
ここからが細工のしどころです。
まず、中央の折り目がジャマです。
答案を一枚ずつ折り込もうとすると
微妙に膨らんでしまいます。
そりゃそうです。
上部の1㎝くらいは
ホッチキスで通行止めです。
だから、下部は行き先がなく
詰まってしまいます。
ですので、中央部は
逆に折ってフラットにして
中央やや下に折り目を
作ってしまいましょう。
折り目を作らなくても??
いえいえ、折り目を作ることに
意味があります。
原則課税の問題であれば
「売上返還」「貸倒れ」が
答案の終盤にあります。
これよりあとは、
「中間納付税額」と
「納付税額」の計算くらい。
「中間納付税額」は先に終わらせて、
「納付税額」は最後まで
手のつけようがありません。
ですので、資料整理で頻繁に
開く最後のページは
「売上返還」「貸倒れ」を
記載するページです。
このページは折り込まずに
まっすぐ開いておきます。
そして、それよりも前のページを
さっきつけた折り目によって折ります。
このときに、全部一気に折らないこと。
一枚一枚折りたたんで、
それを重ねます。
こんな感じです。
(伝わってるかな・・・)
ここで、答案用紙の構成を
確認します。
確認すべき箇所は
転記が起きる箇所。
まず、売上関係だと
“6.3%課税売上”は
P1の「課税標準額」の欄へ。
“免税売上”は
P2の「課税売上高」の欄へ。
“非課税売上”は
P2の「課税売上割合」の欄へ。
“課税仕入れ”は3つに区分します。
P3「課税のみ対応(A対応)」
P4「その他のみ対応(B対応)」
P4「共通対応(C対応)」
資料を読み進めながら
都度転記する箇所は以上です。
これらのページを開きやすくするために
答案用紙に細工を施します。
まず、P1の折り目の右角を
折り曲げます。
これによって、P1とP2の
行き来が楽になります。
そして、折り目の左角には
仕入関係の細工を。
P1、P2をまとめて折り曲げます。
そして、P3は逆に折り込みます。
こうすれば、P3とP4へのアクセスも
容易になります。
これで転記箇所へのアクセスが
少し楽になります。
ちょっとした細工ですが
解答しているときに
思いどおりの場所を
開けなくてイラッとする
そんなストレスからの解放にも
一役買ってくれると思いますよ。
参考にした書籍
今回の資料整理で参考にしたのが
「フリーター、税理士になる!」
という本で紹介されていた
てっぺんドメという解き方。
それにアレンジを加えています。
こちらの本では、
解き方というヒントだけでなく
勉強に取り組む姿勢や意志の強さ、
そしてそれを実行に繋げた著者の強さ、
を知ることができます。
「簿記はスポーツ」とか
「半独学勉強法」など、
共感しすぎておもわず
頷いてしまいました。
とても読みやすい本ですし
まだ読んでいない受験生には
おすすめです。
リアル合格体験記(拡大版)として
“勝ち方”を学ぶことは
決して無意味ではありません。
最後に
答案用紙のレイアウトは
問題によってさまざまです。
したがって、今回の折り方が
全ての問題に適合するわけでは
ありません。
しかし、途中で示したように
「どこを開きたいのか」
つまり、どこに転記するのかということさえ
意識できれば、そこを素早く開く方法は
自ずと見えてきます。
どこを開きたいのか、
そのためにはどう折り目をつけるか、
これを考えるようにしましょう。
本試験の答案用紙だって
いつも前年どおりとはかぎりませんから。
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【編集後記】
会計人コース4月号に
寄稿しています。
逆転合格のための5つ、
というテーマです。
中央経済社さん、
自由に書かせていただき
ありがとうございました!
【昨日の一日一新】
実家のPC環境整備(準備段階)
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❐石田修朗税理士事務所HP
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石田 修朗
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