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電卓の叩き方を工夫すれば、少しだけ叩く回数が減ります。
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目次
電卓テクが、ミスをな減らし時間を生み出す
消費税の計算問題の中でメインといえるのが
『控除対象仕入税額』です。
本試験まで何度も何度も計算し、
一喜一憂することになります。
資料から転記する数字も数多く、何度も何度も
大きな金額を電卓に打ち込み、計算していきます。
“電卓を叩く”という作業は人が行うことなので
ミスをする可能性があります。
「なんでこの算式でこの数字が??」ということが
実際に採点していてもしばしば。
8桁くらいの数字を20個以上加えて、除して、乗じて、
こんな作業を時間に追い立てられながらするのですから、
仕方がないことかもしれません。
しかし、なんとかしてそのリスクを減らしたい。
そう考えたときに受験生だった私が考えたことは
「どうしたら電卓を効率よく叩けるか」です。
今回は計算過程を確認しながら、そのときどきでの
ポイントを紹介していきます。
問題の設定はこちら。
では、計算していきましょう。
控除対象仕入税額
(1)課税売上割合
まず、控除対象仕入税額の計算方法を判定します。
可能性は「全額控除」「按分計算」の2つです。
①課税売上高
純課税売上高(税抜)を計算します。
まず、最初に計算する「課税標準額(千円未満切捨前)」を
もってきて、それに免税売上高を加算しましょう。
これで総課税売上高(税抜)①が計算されます。
そして、次に、課税売上返還等(税抜)②の計算です。
「課税売上返還等」から「国内課税売上返還等の消費税額」を
控除して算出します。
最後に、①から②を控除して課税売上高を求めます。
ここでやらないといけないのが『5億円判定』です。
計算した金額が5億円超なら、仕入税額は「按分計算」が必要です。
計算した金額が5億円以下なら、課税売上割合でさらに判定します。
②非課税売上高
株式等・一定の金銭債権の譲渡対価の5%相当額と、
それ以外の非課税売上高(土地売却や受取利息など)を
加算して算出します。
③課税売上割合
①を(①+②)で除して算出します。
課税売上高が5億円以下のときはここで『95%判定』をします。
(5億円超のときは判定はありませんので注意しましょう)
ここで計算した割合が95%以上であれば、「全額控除」です。
95%未満であれば、「按分計算」が必要になります。
この計算をするとき、計算の流れで直前に計算しているのは
「②非課税売上高」ですよね。
その金額が電卓に残っていると思います。
それに「①課税売上高」を加算すると、分母が計算できます。
課税売上割合を計算して95%以上か未満かを判定するには、
この分数を計算する必要があります。
つまり、分子を分母で除する必要があります。
ここで、通常であれば、いったん分子を電卓に置いてから
分母で除すると思いますが、このアクションは短縮できます。
分母が計算された時点で、『÷』『=』と押します。
画面には「0.00000000461」と出てくるはずです。
この状態でそのまま「170075925」と置いて
最後に『=』をもう一度押して下さい。
すると、分子を分母で割ったのと同じ計算結果が出てきます。
ここで計算した課税売上割合は、あとの税額計算で
複数回使うことになるので、『M+』を押して
メモリーしておきましょう。
(2)区分経理及び税額
①課税のみ対応
②その他のみ対応
③共通対応
④合計
(3)個別対応方式
ここでメモリーが効いてきます。
9桁の数字を乗じて、9桁の数字で除する、なんてことは
ミスのもとですので、ここでメモリーを使います。
課税売上割合を計算したときにメモリーに残しておいた小数を
直接乗じて計算します。
そのため、先に共通対応について計算してから
課税のみ対応を加算します。
(4)一括比例配分方式
ここも同じです。
課税売上割合を計算したときにメモリーに残しておいた小数を
直接乗じて計算します。
(5)有利判定
最後は、(3)と(4)を比較して有利判定、
控除額ですので、大きい方を選択します。
まとめ
普通に電卓を叩いても、問題を解くことはできます。
しかし、工夫することで、まちがいなくミスの原因を減らし
時間を生み出すことができます。
今の方法に満足せず、常に何か改善できないか考えることは
勉強に限らず、どんなシチュエーションにも通じる
自己成長のためにとても大切なことです。
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【編集後記】
カシオの電卓は叩き方が異なります。
わたし自身がSHARPしか使っていないので、
今回はあくまでもSHARP編です。
【昨日の一日一新】
自治会の帳簿にピボットテーブル活用
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石田 修朗
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