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アイデアマン

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

これは下の書籍にあった言葉です。

著者紹介によりますと、著者の加藤昌治さんは
株式会社博報堂勤務の社員の方です。
タイトルにある『考具』とは、
考えるための道具、のこと。
そして、冒頭の言葉は、『アイデアの作り方』
(ジェームス・ウェブ・ヤング著)で提示された
定義であるそうです。

私のこれまでの人生において、
アイデアマンだなぁと思う人が
3人いました。
彼らにはいつも感心させられました。

ある人はユーモアが必要な場において、
またある人は膠着状態の会議において、
そしてある人はテニスコートにおいて、
その場の誰もが思いもつかなかったことを
さらりと発言し、そして行動します。

心の中でこういう人たちのことを
「先天的に授かったものを持つ
特殊な人間に違いない」と想い、
「自分にはアイデアのセンスがない」
と思っていました。

しかし、そうは言っても、お客様に多角的に
アドバイスをするのに、発想力を高めることは
必要です。何かいい手法はないか、と探すうちに
この本に出会いました。

考えるための道具−『考具』

「既存のアイデア(情報)を集める」

「アイデアを拡げる」

「アイデアを企画にまとめる」

集めたアイデアが伸縮運動を重ねながら
組み合わさって新しいアイデアになり、
そして「企画」という実現可能なカタチに
なる、と著者は述べています。

そして、この本の中では、
「〜集める」「〜拡げる」「〜まとめる」の各段階に
役に立つ21の手法(『考具』)が紹介されています。

『考具』については実践することで習得できそうです。
PCでショートカットキーを使いこなすのと同じ感覚です。
実践しなければ、意識して使わなければ、一度使っただけ
では決して身につきません。
継続することで、確実に武器になりそうです。

源流をたどるべし

『考具』の実践をするのはもちろんですが、
アイデアマンになるためには他にいったい
何をすればいいのでしょう。

「アイデアを拡げる」
「アイデアを企画にまとめる」
この二つの項目は、その対象となる事象によって
うまくいくことも、難航することもあるでしょう。
これでは、自分の管理下にありません。
成功するか否かを他者に委ねることになります。

では、
「既存のアイデア(情報)を集める」
こちらはどうでしょう?

これは、ある対象について取り組むのではなく、
日頃からアンテナを高く立てて、様々なことに
関心を持つ、ということでしょう。
工事現場を通ったとき、美術館に立ち寄ったとき、
渋滞に巻き込まれたとき、どんな場面においても
アンテナを高く立てることはできます。
つまり、こちらは自分の管理下で完結します。
日頃の心がけ一つで確実にレベルアップさせる
ことができます。

物事の結果を求めるとき、河口付近の最終結果に
とらわれすぎず、源流(初動)に遡ることで、
やるべきことが単純化され、明確になります。

事業経営や受験勉強などで悩んでいる方は
(行き詰まってしまう前に)結果のみに
固執することをいったんストップして、
過程(プロセス)を見つめ直し、自らで
コントロールしやすい部分を探し、
その部分にテコ入れしてみましょう。

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【編集後記】
本日、夏期休暇二日目。
高山市にある鈴蘭高原のペンションから
ブログをアップしています。
初めて訪れましたが、いいところです。
涼しくて、白樺がきれいです。

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。