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ささやかな流儀こそ、大切にしたいのです。

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1月末日、教本が幕を閉じた

田舎者で見栄っ張りの私にファッションの本当の楽しさを
教えてくれたとある服屋が閉店しました。

大学3回生のとき、ある地方雑誌のファッション特集で
サラッと紹介されていたその店に強烈に惹かれ、
「大丈夫かなぁ」とドキドキしながらお店の扉を
開いたときのことは今も鮮明に覚えています。

それ以来、欲しいアイテムがあるときはもちろん、
何か欲しいんだけどそれが明確でないときにも
店を覗くと、刺激をもらえる何かが置いてある、
そんな期待を裏切らず、むしろ、超えているお店でした。

なんの情報も持たずにこのお店を覗いた人は
まずまちがいなく「高っ!」と反応したと思います。
そして、「えっ、どこのんなん?」となります。

それくらい、独自路線のセレクトで、かつ、
ハイエンドな商品の集まるお店でした。

無名のデザイナーの服でも、いいものであれば
しっかりとした対価を設定して仕入れ、
堂々と販売されていたのです。

聞いたこともないブランドやデザイナーの話を聞き、
詰まりに詰まったこだわりに感銘を受けて行う
その店での買い物がとても楽しかったですね。

対価の大半は、そのブランドと店への共感です。

そうでなければ、2万円を超えるTシャツとか、5万円のシャツ、
12万円のモッズコートが我が家に大切に収納されてたりしません。

すべて、当時はまだ名の通っていないデザイナーのものです。

店主のメッセージをホームページより。

服飾は、その時代その時代を映す鏡のようなものだと考えています。
そして、私達の仕事は、鏡が曇らないように日々磨き続けることにあります。
始めたばかりの無名のブランドは、曇り硝子みたいにどこかボンヤリしています。
そこから、デザイナーはもちろんお客様も含めてみんなで磨いていきます。
早くても2年、遅ければ5年後、明確に時代の姿を映すようになります。
ミュゼ・ドゥ・ドラゴには、入手困難と云われる、
世界的にも圧倒的な力を持つブランドもあります。
この様なブランドも、デビュー当時、店に着いた頃は、
硝子どころか石板と見間違えるような感じでした。
しかし、今では私たちの誇りであり自信にもなっております。
小さな店で、長い間、このような事が繰り返されてきました。
それが、この世界の面白さでもあり、面倒くさいところでもあります。
ただ、私達が、はなから磨かれた鏡を店に据えるような事はありません。
ファッション屋としてのささやかな流儀です。
とは言え服屋は、所詮服屋ですから気軽に覗いてみて下さい。
少しマニッアックで、偏屈な世界ですが、意外とはまるかもしれません。
お待ちしております。

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商売人としての矜恃を大切にしたい

「ファッション屋としてのささやかな流儀」

このお店のスタイルは、この一言に尽きます。

これだけ強烈に自分の商品に自信と誇りを持って
商いをされている姿に感銘を受けていました。

今回、いいものを生産する体制が限界になり、
商売を辞める決心をされました。
(モノづくりの現場の後継者問題は極めて深刻だそうです)

現代の大量消費社会にはまったく相容れないスタイルでしたが、
自身のスタイルを曲げることなく、貫かれていた姿勢には
学ぶことも多かったです。

もちろん商売では、“自分が売りたいもの”ではなく、
“お客様が欲しいと思うもの”を売るのが鉄則です。

しかし、“多くの方が欲しいと思うもの”である必要はありません。

ごく一部の人であったとしても、その方を強烈に惹きつける
ものがあれば、きっと世に受け入れられることでしょう。

私が考える税理士像は、お客様がその目指すところに歩む横を
寄り添って歩み、ときに背中を押し、ときには手を引っ張って
立ち止まりを促し、サポートしていくことだと考えています。

面談させていただく際に、最初に必ず聞くことがあります。

「あなたは自身のビジネスをどのようにしたいですか?」

売上・利益拡大路線で展開されたいのか、それとも、
それ以外にこだわるところをお持ちなのか、
これは聞いてみないとわかりませんし、
これを聞いておかないと、その後の資料や
アドバイスがちぐはぐになる可能性があります。

“増収増益”を謳い文句にDMやメールを送ってくる
税理士向けビジネス業者には辟易しているのですが、
彼らがいたからこそ、自分がきちんとお客様に対して
ウォンツを聞くことができているのかもしれません。

反面教師には感謝しなければいけませんね(笑

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【編集後記】
地域自治会での役割も残すところあと2ヶ月となりました。
数ヶ月前に、自治会運営の制度設計において問題点が
あるのでは、と投げかけて新たな議論を生んでしまい、
根回ししておくべきだったかと多少反省していましたが、
昨日の会議では、思ったより多くの方から賛同の意見が出ました。
既得権益を守りたい人たちとの戦いに一筋の光明が見えてきた!

【昨日の一日一新】
ビッグモーター 車買取り査定

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。