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高所得者をいじめるのは筋違いです。
(餌をくれ、と外からねだるアオサギ)
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目次
高所得者への風当たりが強すぎる
高所得者への課税強化が
止まりません。
給与のうち一定額を概算で
税金対象から外してくれる
給与所得控除は、
上限なしの5%が消え、
一定以上の給与については
所得控除枠が設定されません。
数千万円レベルの役員報酬を
受け取っている方からしたら
かなりの増税感があります。
法人への実効税率は下げていくものの
個人への所得・住民課税は
その税率を下げようという動きはなく、
世論としてはむしろあげるべきといった
風潮さえあります。
年収1,000万円を超える人は
給与所得者全体の約4%ですが、
その税収に占める割合は46%にも
のぼっています。
4%の人が約半分を負担している現状は
いびつとしかいえません。
もちろん、再分配という観点から
一定の高負荷はあって然るべきです。
しかし、一方で「貧乏人の逆恨み」に
便乗する政治家が多いのも事実です。
高所得者の努力と社会貢献
高所得者は、ぼーっとしてその位置に
立ったわけではありません。
幼いころからの努力や、類いまれな発想、
血のにじむような努力を経て、
今の位置に辿り着かれた方が多いです。
一方、若いうちに刹那的な快楽に走り、
自身の境遇に文句しか垂れず、
前に進むことを忘れた人が
低所得に留まることは
当然の摂理です。
ある高所得者の方がおっしゃっていた
「てめえらが使っている道路は
俺たちの税金でできてんねんぞ。
今すぐ端に寄れ」という意見も
あながち暴論とは思えません。
また、高所得者の特徴として
会社経営者が多いです。
彼らは多くの雇用を
生み出しています。
それを実現するために、
借入の保証人になったり、
一文無しになる覚悟で投資したり、
それこそ常人ではできないような
勝負を重ね、勝利されてきたのです。
世間はそうした高所得者に対して
感謝や賞賛の声をあげるべきであり、
「あいつらからもっと取るべき」
みたいな論調は筋違いです。
いつから日本人はそんな貧しい精神の国民に
成り下がったのかとさえ感じます。
お門違いのタックスヘイブン批判
パナマ文書やパラダイス文書の流出で
多くの著名人の節税が暴露されました。
それに批判の声が浴びせられます。
新聞などでも「悪」とばかりに
報道されています。
う〜ん、何が悪いのか。
法治国家において、法律に則って
税金を安くする努力をした。
それのどこがいけないのか、
サッパリわかりません。
そもそも、そうした背景には、
訳のわからない地域に
法人を設立するという
リスクを冒す勇気、
それらの仕組みを学ぶ姿勢、
こうしたことがあってこそ
実現したことです。
そうしたことをやろうもしないし
出来もしない輩に文句を言われて、
気の毒ですよね。
負担の配分はすべき
高所得者の負担を減らせと
いっているわけではありません。
たとえば、教育の無償化などは
全世帯を対象とせずに
高所得者は自己負担にして
その分の財源をもっと裾野に
拡げていくべきでしょう。
医療費などもそうです。
乳幼児・高齢者の医療費無償なんて
耳障りはいいですが、
本当に補助が必要な人に
回るようにするのであれば
所得制限をつけるべきです。
税金で闇雲にかっさらうのではなく、
行政サービスを受ける段階で、
負担割合に差をつけることが適切です。
問題はその所得をどのように
把握するか、という点です。
そこで活用すべきがマイナンバー制度。
確定申告も市町村への支払報告も
マイナンバーの記載を義務づけて、
所得の透明化を図るべきです。
税や社会保障に必要なのは公平性です。
みんなが納得して負担するには
「逃げ得」をいかに防ぐかが重要です。
申告データがない人を
かたっぱしから調べる、
くらいの実行力がなければ、
「逃げ得」が横行してしまいます。
そうした意味で、課税庁側には
マイナンバー義務の徹底化と
データがない人への調査追求を
おこなってほしいものです。
おまけ
“ぼーっとしていて高所得者”というのは
遺産が莫大な場合に起こりえます。
これは世のためにならないケースですので、
相続税の課税強化が進むことは大賛成です。
そうすれば、死ぬまでにお金を
使おうとして、国内消費も
上向きになるでしょうし。。。
また、年金についても、
一定以上の財産のある人は
支給額をカットしなければ
これからの人口減少社会では
制度自体が成り立ちません。
それを考えると、
マイナンバーでの資産捕捉も
必要ではないかと思えてきます。
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【編集後記】
冒頭の写真は
姫路動物園で
撮影したものです。
タンチョウヅルが
アオサギを我が子と思い込み、
餌をお裾分けしていました。
【昨日の一日一新】
実家でカレー作り
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❐石田修朗税理士事務所HP
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石田 修朗
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