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目次
数値計画には2つのルートがある
事業計画を立てる際に、基本となるのは数値計画です。
わかりやすいのが、いくらもうけたいか、という損益計画。
利益を構成する各要素はこのように分類することができます。
この損益の計算の仕方は次のようになります。
これにそのまま数字を載せようとすると、
最初に売上高を決めないといけません。
これがなかなか大変で、目標売上といわれても、
ぱっと出てこないです。
そうすると決めようがないので「前年比〇〇%アップで」と
いったようなスタートラインに立ってしまいます。
この決め方が絶対にダメだとは言いませんが、
この計画の立て方は、変化が激しい環境では
必ずしも有効とはいえません。
そこで、計画を立てる際にクライアント先に
おすすめしているのがゴールから立てていくやり方。
税引後利益がいくらほしいか?から始めていきます。
法人税等の税率を約30%とすると、
“希望する税引後利益”を0.7で割り戻すと
“希望する税引前利益”が算定されます。
特別利益・特別損失は臨時性の強い項目ですので、
特になにか発生する予定がなければ、
“希望する税引前利益”がそのまま
“希望する経常利益”となります。
こんな感じですね。
たとえば、税引後利益として1,000がほしいとします。
すると、このようになります。
次に、売上の増減の影響を受けない経費(固定費)を
経常利益に上乗せします。
たとえばこんな感じです。
この、経常利益と固定費の合計分だけ売上総利益を確保すれば、
希望する税引後利益が達成できます。
さきほどからの数字を入れてみるとこのようになります。
21,928だけの売上総利益を稼げば、目標達成です。
そしていよいよ、売上目標に着手していきます。
売上高と売上総利益の関係は次のようになっています。
ここでポイントになってくるのが、粗利率と呼ばれる利益率です。
この利益率は業務内容に変更がなければ、大きく変動しません。
そこで、とりあえず実績値から算出した粗利率を用いて計算します。
もし、粗利率が20%の業種(卸売業など)でしたら、
必要売上高は109,640になります。
もし、粗利率が65%の業種(飲食業など)でしたら、
必要売上高は33,735になります。
こうして出てきた目標売上高について、実現可能かどうかを
侃々諤々の議論を積み重ねていきます。
算出された目標売上高が既存の売上先だけでは
到底達成ができないような数値になった場合には、
新規顧客の開拓を模索したり、利益率の改善を図ったり、
あらゆる方法で突破口を探します。
例えば、前述の粗利率20%の会社の場合に、
仮に粗利率が25%であれば、
目標売上高は87,712まで下がります。
粗利率を20%から25%にするには当然値上げが必要です。
値上げをすると、去っていく顧客もあるでしょう。
しかし、値上げしたら87,712の売上で目標達成できるのです。
「値上げすると顧客が減少する」という感覚だけでなく、
こうした点もふまえて、検討していくべきではないでしょうか。
運営資金は売上総利益がもってくる
売上高重視か、粗利率重視か、これは永遠の課題でしょう。
しかし、会社を運営するための資金は売上総利益で稼ぎます。
売上高と粗利率は、それを稼ぐための要素に過ぎません。
ですので、その2つのいずれかを絶対視するのではなく、
ボリュームと効率性の2つの視点からバランスをとりつつ、
検討することが大切ではないでしょうか。
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【編集後記】
昨日は自動車免許の更新でした。
交通安全のための寄付なら
いくらかしようと思いますが、
交通安全協会という意味不明な団体への
加入はいつもお断りしています。
【昨日の一日一新】
place de Pasto
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開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所
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石田 修朗
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