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税理士試験攻略シリーズ。せっかく覚えた理論を忘れてしまうという、税理士試験勉強の泣き所に対する対策法を紹介します。

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あなたの理論の弱点はどこにありますか?

多くの税理士受験生が悩むポイント、それは理論暗記です。

理論暗記が必要な理由については、10月16日のブログに
掲載していますので、参照ください。

税理士受験においては、理論の暗記がたいへんですよね。
「計算は得意なんですが、理論が全然ダメなんです。
覚えられないです。なにかいい方法ありませんか?」
という相談が毎年必ずあります。

そんなとき、まずは2つに分けて整理します。

①「覚えられないのか」
②「覚え続けられないのか」

いったん覚えることもままならないのか、
それとも、
いったん覚えることはできるけれども
それを持続することができないのか、

これらはまったく異質のものです。
同じように考えてはいけません。
そこを整理することから始めましょう。

覚えられない人は覚え方をいろいろ試そう

覚えられない人は、まず覚えられるように
なることから始めましょう。

理論を覚えるときによく使われる方法は2つです。

“書いて覚える”か、“読んで覚える”か。

私のお薦めは“読んで覚える”方法です。

しかし、個性がありますので、自分にあった方法を
トライして、いい方を選択しましょう。

ちなみに、エクセルにまとめていく方法を
実践されていた方もいらっしゃいます。
これは、税法における応用理論の構成に
非常に効果的だと思います。

それぞれの方法については、10月23日のブログを
参照ください。

持続できない人には仕組みづくりがおすすめ

ミニテストや実力テストで出題予告があったものは
とりあえず覚えてその場では書けたけれども、
それを持続できないで悩んでいる、という相談も
よくあります。

それに対処するために、私がお薦めしているのが
“暗記理論持続のための仕組み作り”です。

いったん覚えたとしても、それとの接点がなければ、
人は必ず忘れていきます。

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いったん覚えたものをずっと覚え続けていると
脳がパンクしますもんね。
そう考えると、忘れてしまうことも必要なのでしょう。

しかし、こと受験勉強に関しては、忘却するという
脳の自衛機能が邪魔になります。

ただし、この自衛機能を防ぐことはできません。

では、これに対抗するしかありません。

忘れないようにするのではなく、
忘れる度に覚えればいいのです。

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覚え直すと、前回よりもより深く覚えることができ、
そして持続期間も多少長くなります。

これを毎週の理論課題に当てはめるとこのようになります。

せっかく覚えたものが、、、

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そうならないために、、、

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この学習パターンを構築するために必要なこと、それはこれです。

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そう、普通に過ごしていても、昔覚えた理論を
忘れてしまったことには気づきません。

忘れていることに気づくための仕組み作りを
工夫する必要があるのです。

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その方法の一例としては、

「毎回のミニテストや演習、実力テストの理論問題を、
2週間後の授業の直前にもう一度解く。」

こういった方法が挙げられます。

2週間という期間は私の中の一つの目安です。
自由に設定してください。

ポイントは、“ルーティンワークに組み込むこと”と
“難易度や進捗状況によって柔軟に対応しないこと”です。

そう、テーマパーク内を移動するためのゴンドラは、
人の多い少ないにかかわらず、常に一定の周期で
決められたコース(ケーブルの下)を周回します。
あれと同じように・・・。

あれこれ融通を利かせるようになると場当たり的になり、
必ず漏れが生じます。
どんなに簡単だった問題も、どんなに苦戦した問題も、
みな一様に解き直しをすることで、漏れをなくします。
一見非効率なようで、実はそれが最も効率的だったりします。

計画を立てることで自分が見えます

「計算」「理論(新規)」「理論(既暗記)」に
どれくらいの時間を使えばいいのか、それは
個人差があるので、自分で探るしかありません。

それを探るためには、学習スケジュールを「計算」
「理論(新規)」「理論(既暗記)」というように、
学習内容を色分けして管理し、その結果を基に
検証する必要があります。

たとえば、こんな感じですと、(紫は受講時間)
自習だけで週に34時間確保できます。

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赤・・・理論(既暗記) ⇒ 9時間
青・・・理論(新規)  ⇒ 9時間
緑・・・計算      ⇒ 16時間

毎週の新規理論目標にこれで追いつくかどうかはわかりません。
もし追いつかないようでしたら、配分を変えてみましょう。

毎週きちんと計画を立てて、それを実行し、結果をみることで、
そのときの自分にとって最適な学習バランスが見つかります。

Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)の
「PDCAサイクル」を受験勉強にも活用していきましょう。

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【編集後記】

「今日が残りの人生最初の日」というタイトルに惹かれ、
須藤元気さんの本をAmazonで発注しました。
いい言葉ですね。読むのが楽しみです。

【1日1新】 ←こっそりやってましたが、公開します

男山山頂の配水池公園から姫路城&日の出を見物

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。