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最初の一歩を踏み出すときに考えておきたいこと。

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税理士業の独立問題

税理士に限らず、資格を取るという試練の
動機の一つに「独立開業」があります。

独立して8年目という立場、そして
受験指導校の講師という立場で
相談を受けることもあるのですが、
相談に来られる時点でその方は
「独立したい」というニーズを
潜在的にもっていると考えています。

そのうえで、何に躊躇されているかを聞くと
多いのが「経験の少なさ」と「金銭面」です。

これらを理由に独立を躊躇するのが
はたしてありかなしか、
むずかしいところです。

中でも一番の問題はやっぱり
「お金」だと思います。

その収入で生活を支える必要がある場合、に
限ってですが。。。

ここをクリアしなければ独立に踏み切れない、
そんなことがあるように思っています。

経験よりも大切なお金のこと

というのも、自身の話として独立を決めるときに
経験よりも気になったのが収入面です。

税理士業務がいったんゼロベースになるわけで
確実に収入は減ります。

これに対しては、
複業(セーフティネット)を用意していたことと、
先を考えたときに今以上に独立に適した時期は
ないと確信したことを覚えています。

家庭環境などでお金が必要な状況などが出てくると
お金の面で身動きがとれなくなる可能性があります。

わたしは結婚直前に独立したわけですが
当面は妻と二人の生活でしたし、
「大人二人だとなんとかなるだろう」と
いう感覚でスタートできました。

子どもがいて、勤めていたとして、
ある程度の収入をもらっていた場合に
それをリセットして開業する勇気が
はたしてあったかどうか、わかりません。
(収入に納得できていなかったら
簡単に踏ん切りはつくでしょうけど)

そう考えると、若さ(早期独立)は
意外とありではないか、と思っています。

若さ故に低空飛行(低収入)状態にも
耐えやすいという側面があるからです。

なんだかんだで、老後をむかえるまでは
かかるお金は増えていきます。

だからこそ、早めの独立を模索することを
オススメしています。

経験が足かせになることも

経験があるというのは
確実に武器となります。

判断速度も速くなりますし
その経験に裏打ちされた自信は
コミュニケーションにも現れます。

だから、「経験不足」を理由に
独立を躊躇する気持ちもよくわかります。

が、それならどれくらい経験を積んだら
いいのだろうかというと、明確な答えは
出てきません。

実務数十年の先生方ですら、
日々勉強とおっしゃられる世界です。

これでもう安心なんてこと、
やってくるわけないです。

また、独立してからの経験の深さは
勤務時代のそれと比して相対的に
深くなるというのは明らかです。

であれば、早く独立して経験を積むことが
より経験値を重ねることとも言えます。

だから、「経験」を独立の判断基準に置くことは
あまり意味がないと思っています。

そして、ときに経験が
足かせとなることもあります。

「若いころは、経験を積めばいろいろなことに
対処できるようになると思っていたのに、
実際には経験が邪魔になり、怖さが増した。
だから今、自分がどこにいるのか・・・、
この先どうなるのかわからないですよ」

これは、世界ランク30位まで達して、
その後スランプに陥って300番台まで下落、
ふたたびランクを上げつつあるテニスの
土居美咲選手のインタビューでの一言。

これ、きっと士業の独立問題にも
通じている部分があります。

経験を積めば積むほど怖さを知って
独立の一歩が踏み出せない、
みたいなことってある気がします。

税理士受験の友人と話していても
昔よりも独立が遠ざかっている感じを
受け取ることがあります。

本人はしたい気持ちはあるようですが、
今じゃないと言ってるうちにどんどん
遠ざかっているみたいな。

いろいろとストレスを抱えながら
働いている姿を見聞きして
「あのとき一歩を踏み出していたら
今とはちがう働き方だったわけで、
どうだったんだろーな」と
思ったりもします。

まぁ、本人の問題なので
決してこちらからあれこれ
言うことはありませんが。

最後に

金銭を含めた生活面での諸問題をクリアできるなら
独立を志す人は独立に舵をきったらいいと思います。

もちろん、たいへんなこともありますが、
何かから解放されることもありますし、
いいことだってたくさんあります。

先人たちのおかげで、社会的信頼性が非常に高く、
仕事に繋がりやすいのがこの資格の特徴です。

その恩恵を享受しつつ、知恵と勇気を持って
多様な社会に会計と税務について新しいスタイルで
フォローアップをする、新しい世代だからこそ
できることもあります。

資格がある、独立を志向している、という状況であれば
ぜひ一歩踏み出してほしいな、と切に願っています。

こんなにスパスパと決断・独立されて
楽しそうな方もいらっしゃいますし。

20代・既婚・子持ちというタイミングで独立した6つの理由

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【編集後記】
今朝、4時に目覚めて近くの蓮池へ。
ねらいは前回空振りに終わった
蓮の葉にのるカエルの絵。
今回はなんとか見つけることができました。
で、1匹見つけると2匹3匹と連続して
見つけられるのはいったいなんでしょうね。

【昨日の一日一新】
うどんや麦 炊き込みごはん(カレー風味)

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。