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各校の模範解答とボーダーラインが出そろいました。

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第69回税理士試験

今年の試験も終わりました。

そして、盆が明け、
再始動する時期に
差しかかっています。

再始動するにしても
どの道を進むべきか
決めかねている方も
いらっしゃると思います。

そこで、その判断の目安を
記していきます。

判断の基となるもの

これからの進路を判断するには
2つのデータがほしいです。

1つは本試験の自己採点結果(①)
もう1つは直前の答練の成績(②)

今回初めて受験した科目については
①に重きを置きたいです。

逆にその科目の受験が
すでに2回目以降の方は
②も検討材料にしたいです。

なぜか?

初年度の方は直前期の答練の
特に序盤は慣れない問題に手こずり、
結果が伴いにくい傾向があります。

徐々に問題のボリュームや難易度に慣れていき
上手に点数を積み重ねるようになります。

したがって、答練の成績では
本番当日に持ち合わせた力を
測ることがむずかしいです。

一方、複数回チャレンジしている人は
良くも悪くも問題には慣れています。

答練初期の段階から出題形式に
不慣れが故の失点は起こりにくく、
その多くは単純に力不足に
起因するものとなります。

もちろん、答練時期を終えてから
めきめきと力をつけるのは
初学者だけとはかぎりませんが、
初学者でコツコツ努力してきた人の方が
その傾向は強く現れます。

ですので、初チャレンジだった人は
答練の成績が自身の力を如実に
反映しているとは思わず、
本試験の自己採点結果を重視して
今後の進路を判断してください。

2度目以降の方は、答練の成績が
ある程度その方の実力を反映すると
わたしは感じています。

ですので、自己採点結果も大切ですが、
ボーダーラインを超えなかった場合には
その点数だけでなく直前期の答練の成績を
今後の判断基準にされることをすすめています。

ボーダーラインと確実ライン

TACの解答速報

TACの解答速報ページはこちらです。

税理士試験 解答速報(令和元年度 第69回)|資格の学校TAC[タック]

これによると、
消費税のボーダーラインは54点、
合格確実ラインは67点となっています。

ただし、これは理論計算がバランスよく
得点できていての話です。

どちらか一方に偏っている場合には
多少差し引いて考えるべきでしょう。

54点以上の方

54点以上の方は次の科目に進みましょう。
(初めて受験か二回目以降かに関わらず)

ただし、65点を超えていない場合には
毎週1題は消費税の直前期の答練の
計算問題を解答して感覚を維持しつつ、
理論も取引分類や納税義務関係は
維持できるように回しておきましょう。

消費税が最終科目なんだけどって方は
次の科目という選択肢はないので
65点以下の場合にはそこそこ本気で
計算理論ともに回してください。

50点以上54点未満の方

次の科目がある人は
次に進むべき点数です。

ただし、消費税を放置できる
ポジションではありません。

12月の合格発表まで
なんらかの対策を
講じる必要はあります。

ここで消費税を「基礎マスターコース」から
受講すべきかどうかですが、それは直前期の
答練の成績を参考にしてください。

※今年から年内完結コースは基礎マスターコースに名称変更します

2回目以降の受験だった方は
答練でコンスタントに上位30%に
入っていたどうかが一つの目安です。

入っていなかった場合には
「基礎マスターコース」からの
受講をお勧めします。

今回が初チャレンジだった方は
おそらく答練もアップアップで
ついていくのが必死だった人も
多いだろうと思います。

そんな状態での答練の成績は
あなたの力を推し量る指標には
ならないので、他の目安が
必要になります。

直前オープン模試を受けた方は
その結果を踏まえてでもいいですし、
できるだけ7月に入ってからの成績を
重視してください。

それがむずかしかったら、
答練の解き直しの際に
スムーズに解けたかどうか。

スムーズに解けたならば
計算構造の理解はできているはず。
自力で維持活動をして
12月の結果を待ちましょう。

逆ならば、構造への理解が
いまいちな可能性が高いです。
「基礎マスターコース」での
学習をお勧めします。

50点未満の方

次の科目を増やすか否かにかかわらず
基本的には「基礎マスターコース」の
受講をおすすめします。

ただし、例外があります。

それは答練で上位30%を超える点数を
コンスタントに取れていた方。

その方は基礎力は十分あったけど
本番で力を発揮できなかった方。
自力での維持に努めて
年明けの「上級コース」から
合流しても十分対応できます。

また、こんなケースもあるでしょう。

計算は得意でけっこう解けたけど
理論が苦手で50点いかなかった

こういう方も年明けの
「上級コース」からで
十分です。

「基礎マスターコース」受講の
最大のメリットは計算の強化です。

理論の強化は暗記作業の積み重ねと
事例問題における問題設定の
読解力強化にあります。

これらは「基礎マスターコース」の
受講によって飛躍的に力がつくという
類いのものではありません。

ですので、あえて「基礎マスターコース」を
受講せずにその時間を理論強化に充てる方が
よっぽど効果的です。

最後に

12月の合格発表までの時間を
ただ漫然と過ごさないためにも
この時期に自身の今後を見つめて
最適なアプローチを選択しましょう。

走り出してから、飛び出してからの
軌道修正はとってもむずかしいですから。

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【編集後記】
お盆休暇と称して長男と二人で
姉家族のキャンプに参加してきました。
奥大山の休暇村は標高920mにあり、
夜は毛布なしでは寒いくらいの涼しさでした。
6ヶ月前から埋まるという人気も頷けます。
長男がキャンプで楽しそうだったし
次男もそろそろ大丈夫そうなので
わが家もキャンプデビューに向けて
準備し始めました。

【お盆中の一日一新】
奥大山鏡ヶ成 キャンプ場
まきばみるくの里
アカアシクワガタ

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。