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補助科目を使う方がいいの?という話です。

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預金口座は複数が原則

事業活動を行う上で
複数口座を保有することが
あります。

複数口座の保有は、
資金管理の点からも
融資可能性の点からも
オススメしています。

資金管理という点では、
①売上入金用の口座(地銀や信用金庫)、
②経費支払用の口座(ネットバンクなど)、
③利益・税金用の口座(地銀や信用金庫)、
の3つを持ち、
①に入ってきたお金を定期的に
②や③に移す行動をルーティン化
することで、自身の経費総額や
利益がどれくらいかの目安を
掴むきっかけになります。

また、将来的な融資の点でも
話がいくらかでもスムーズに
展開される可能性があります。

とくに③を開設する金融機関は
将来的に融資をお願いしたい
ところを選択したいです。

②の経費支払用の口座は
振込手数料が少なく、
インターネットでの決済に強い
ネットバンクが便利です。

ただし、社会保険料の支払いに
対応しないものもありますので
社会保険料は①からの引き落としが
現実的なスタイルになります。

会計データの入力設定

普通預金口座を複数保有すると
それをデータ入力する際に
2つの方法があります。

1つは、普通預金という勘定科目の
「補助科目」として各銀行口座を設定して
それによってデータ入力するパターン。

もう一つは、勘定科目に直接各銀行口座を設定して
それによってデータ入力するパターン。

前者の特徴は普通預金総額が
試算表などの帳票で一目でわかること。

また、原理原則からしても
普通預金というカテゴリーを
細分化するという行為は
「補助科目」を設定することが
正しい筋だと思います。

が、わたしは後者を好んで使います。

普通預金総額は足せばわかるし、
そもそも会計ソフトの出す帳票類は
いっさい使っていません。
データをエクスポートして、
Excelファイルに展開して
ほしい情報が一目でわかるように
利用しています。

Excelに載せるわけですから、
普通預金合計などは
後者の方法でも容易にできます。

そして、「補助科目」を用いると
データ入力階層が一つ掘り下がるので
手間が一つ増えます。

これがイヤなんです。

ネットバンクから抽出した
CSVファイルをインポートする際も
補助科目を設定してあると
一手間増えてしまいます。

が、出てくる情報にメリットはありません。

ならば、「補助科目」を使う意味は
もはやありません。

同様の理由で、預り金も補助科目は
使わずに処理するのが好みです。

決算書は勘定科目がそのまま出力される
わけではありません。

普通預金A、普通預金B、普通預金Cをまとめて
「普通預金」として表示することもできますし、
それと現金をまとめて「現金預金」として
表示することも可能です。

このあたりは柔軟に対応したいところです。

最後に

会計ソフトの初期設定は
硬直化しているなと
感じることも多いです。

オールリセットして
ゼロベースで考える習慣を
大切にしていきたいです。

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【編集後記】
昨日はとある協会の監事業務。
これまでの報告書が報告書の体を
なしていないもので、どうしようもなく。
フォームの再編成をお願いしました。
狙うところは検証性。
財産目録の作成、残高の明示、
どれも当たり前のことですが
されていない状態が常態化していると
変化を起こすのにエネルギーが要ります。

【昨日の一日一新】
佐賀土産のボーロ

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。