スポンサードリンク

遠路はるばる歩かせてしまう制度がなくせるかもしれません。

XT2G1936 1

スポンサードリンク

マイナンバーカードの普及が加速するか

昨日、こんな記事がTwitterで流れてきました。

「2021年3月からマイナンバーカードが保険証に」

ついにきたかー、って感じで
テンションあがりました。

ほんと、ペラッペラのお薬手帳とか
医療機関で受け取って薬局に渡す
処方せんとかの紙ベースのやりとりが
すべてデータ化されるだけで
どれだけゴミが削減されて
効率がよくなることか。。。

これをきっかけにカードの普及が
進むことを祈っていますし、
カードの普及ももちろんそうですが
マイナンバー制度自体の積極的活用を
全力で応援しています。

なぜこんなに前のめりかというと
税務行政において今もなお続く
面倒な手続きの簡素化と淘汰が
期待できるから、です。

マイナンバー制度の普及に期待する理由

税務手続きの簡素化

マイナンバーによって家族構成は
すでに捕捉できます。
寡婦(寡夫)かどうかの判定や
障がい者控除適用の有無も
マイナンバーによることで
漏れがなくなります。

生命保険会社、損害保険会社、
住宅ローンを組んでいる金融機関、

こうしたところにマイナンバーを
届け出てデータを連動させることで
現在の年末調整で行っていることは
すべてデータ連動で達成可能になります。

データ連動ですので、人的作業よりも
圧倒的にミス漏れが減ります。

そのうえ、会社が年末調整することが
必要なくなります。

会社員の税額決定が人からシステムに
移されることで、企業の事務負担は
大きく軽減されます。

しょうもない税制の淘汰

これは「医療費控除」のこと。

保険証としての機能を持ち、
医療機関での診察履歴が
マイナンバーに紐付けされることで
年間の医療費負担が明確になります。

その金額と当人の所得に応じて
あらかじめ紐付けした金融機関口座に
“医療費給付金”とかいう名目で
支給するようにすれば
「医療費控除」という税制がなくなり、
「医療費控除のための確定申告」という
苦行を世の中からなくせます。

相談会場を見渡してみると
「医療費控除」のために
多くの高齢者が
列を連ねています。

それを見ていると
この国の行政改革の怠慢に
腹が立ってきます。

せっかくマイナンバー制度があるのだから
積極的に運用して、高齢者に真に優しい
システムを構築すべきです。

足を引っ張るべからず

もちろん、マイナンバー制度に
反対の声が多いのも事実です。

イヤならマイナンバーと各機関の
紐付けをしなければいいでしょう。

マイナンバー制度は義務ではなく
あくまでも権利である、と。

その代わり、各種税制の恩恵や
行政サービスにおける恩恵は
受けることができません、と。

行政事務手続きの簡素化に
貢献しないのであれば
恩恵を受ける権利もない。
当然の帰結です。

マイナンバー制度は
世の中から煩わしい
手続きをなくすことが
できる可能性を秘めた
すばらしい取り組みです。

「国のやることはとにかく反対」
「個人情報が漏れるリスクはイヤ」

もちろんそうした主張も自由ですが、
そうしたイデオロギーによって
世の中の利便性向上が阻害されることは
あってはならないことです。

しかも、これからは労働人口が減り
高齢者を支える負担は重くなるばかりです。

少しでも事務手続きの簡素化を進めて
生産性の高い社会にすることが
ブラック労働の駆逐にもつながります。

というか、
便利なものが世の中に普及すれば
反対している人たちの多くも
絶対に使うようになります。

銀行のATMやクレジットカード、
交通系ICカードだって、
最初は警戒していたけど
今はなくてはならない、
そんな人も多いはずですよ。

*************************************************************

【編集後記】
昨日は一日相談会の担当でした。
そこで感じた憤りを抱いていたときに
マイナンバーカードに関する朗報が
飛び込んできて小躍りしました。
いろいろとリスクはあるかもですが、
足元もおぼつかない高齢者が
杖をつきながら医療費控除の
相談にやってくる姿を見ると
とにかく急いでほしい改革です。

「今の制度は老人が歩くから
健康に貢献してる」とか抜かした
同業者(しかもOBさん)がいて
閉口しましたが・・・。

【昨日の一日一新】
税務会館で相談会従事

*************************************************************

❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

*************************************************************

The following two tabs change content below.

石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。